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#989 / 2016.02.22

遮らない

何事も遮ることに利点はありません。

人間関係において、遮る人はたくさんいます。
人の話を遮り、自分のいいたい話にすり替えてしまう人。
最後まで聞かずに、勝手に要旨をまとめようとする人。
表面上でしか話を聞いておらず、話の主導権を奪うことばかり意識している人。

相手のことなどお構いなし。
悪意があるのかないのか、とにかく自分のことにしか興味がないのです。

それを世間では「老化」といいます。
つまり、他人の立場で考える脳が衰えてきているのです。

また、相手の話をさえぎってしまうと、相手が心を開かなくなってしまいます。
そうなると、もうあなたに話すのはやめようとなるわけです。

人間関係の主導権は得られるかもしれませんが、あなたへの信用は一気に失います。
老いたと思われるだけでなく、信用までみずから貶める。
これは愚策です。

もし遮らずに、ほんの少しだけ相手の言葉に耳を傾けられたら、取り戻せないものを失わずに済むのです。
そう考えると、人間関係で遮る行為は愚かといえるでしょう。

運転で言えば、相手の進路に割り込んだり、遮るようなものです。
信号待ち一回分を得したとかその程度しか得るものがないのに、遮られた側はいつまでも「ひどく気分を害された」と忘れないものです。
故意にやるのは性質が悪いですが、無意識にやってしまっているのは自覚がないという意味でもっと性質が悪いです。
トータルで見れば、これはマイナス以外の何者でもありません。

自分がされたら嫌なことは相手にもしてはいけないのです。
遮りたい気持ちに駆られたならば、それは老化の第一歩だと心得て、ひとまず相手の存在を尊重することです。
それが、相手の話を最後まで聞くことだったり、相手の進路を遮らないことだったりします。

まずは相手の存在を尊重しよう。

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