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#984 / 2016.01.18

枡形

主要道路の多くは昔の街道で、街道筋にはたくさんの城下町や宿場町が置かれました。
そして城下町だけでなく江戸時代のはじめに制定された宿場町は、一種の城塞の役割も持たされて整備されました。
具体的には、宿場の出入口には必ず枡形(クランク:道路を二度直角に曲げた形)が設けられました。

枡形の理由としては(1)城塞として外敵が侵入しにくいようにするため、また町民としては(2)参勤交代一行が一刻でも早く目の届かない場所に移動してもらうためとも言われています。

いずれにしてもわざと曲げておくことには、それだけの理由があったのです。

高速道路のコーナーも、わざと設けられているものの1つです。
さすがに高速道路に枡形はありませんが、もしも直線だらけなら高速道路催眠現象(ハイウエイヒプノシス)現象を起こして居眠り運転事故が多発してしまいます。

何のトラブルもない単調な直線コースは走っても楽しくありません。
考えても見てください。
絶対失敗せず、誰かがフォローしてくれる、そして何でも自分の意のままにお膳立てしてもらう、そんな人生。

ミスは犯さないでしょうが、どこかの将軍様みたいな生き方って楽しくないと思うのです。
むしろ、走っているのではなく「自分のコースではない場所」を走らされているにすぎません。

先の見えないコーナーだから気を引き締めたり、準備したり、ときには止まったり失敗をして将来の笑い種になったりするものです。

物事が順調に運ばずこみいった経過をたどる「紆余曲折」という言葉がありますが、単調でつまらないコースを歩ませないために神様がわざと「あなたのコース」を作り上げているのかもしれません。

コーナリングを楽しもう。

追記(2016.01.18記)

急ぐときこそ遠回りになったり赤信号にとまったりするものです。
でも、それは深呼吸して落ち着きなさい、ということで、性急過ぎて失敗するよりははるかに正解なのです。

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