#98 / 2001.11.05

RedZone

高回転まで回してみることは大事だ。

日本ではあまり回すなと教えられる。
たしかに回転音はうるさくなるし、スピードは出る。
しかしこれは、非常に日本的な思想だ。
例えば、イタリア車のような欧州車は、高回転までまわすという。
そうしないと、あとあとエンジンが回らなくなるのだ。
坂道も多く、合理的で小排気量車が好まれる欧州では、中高回転で走るのだ。

日本人はとても女性的な発想をする民族だと思う。
なぜなら和を重んじ、助け合いをよしとする文化だからだ。

いかに衝突を起こさないか、いかに話し合いで解決を試みるか。
衝突をうまく避ける事を教える。確かにこれは大事だ。

しかし、和を乱された時には、ひどく脆い。
スピードを制限速度以上に出すクルマ。
路側帯をはみ出して走っている自転車。
赤信号なのに、誰かに連られて渡り出す歩行者。

こういった安定を破るものが現れたときに、どうしたらいいかを教えてくれない文化でもある。
「そう言うのはよくない、話せばわかる」という姿勢だと、話してもわからない相手の時どうするか。
もし、武装した者に話し合えばわかると近づいたりしたら、それこそ殺されかねないこともある。

ここで話し合い、つまり「和」重視の上をいく、2つの考えを挙げる。

まず、いざ衝突したときどうするかを教えてあげるのがいいと思う。
相手を傷つけないケンカもしくは口論の仕方、自分のこぶしを傷つけない方法などいろいろ。
これは「和」重視から1歩すすんだ、私の「衝突後」重視の考えだ。

でも、いちいち衝突していたら体が持たない。
そこで、「衝突後」重視のさらに上をいく「回避」重視の考えだ。
例えば、詐欺師に騙されないための口上術、正しい金銭感覚、それにマナーなどを養うこと。
こうして衝突を回避していくことも、重要だ。

運転も信念も同じだ。
事故の可能性はゼロではない。
「衝突後」を考えることは大事だ。それ以上に「回避」の術を身につけることが大事だ。

要は、異なる思想に対抗できるあなたなりの信念があるか、ということだ。

信念も高回転まで回してみよう。