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#979 / 2015.12.14

嫌われる勇気

堀江貴文さんの講演会で面白い本を勧められたので読んでいます。
その本は「嫌われる勇気」(岸見一郎、古賀史健、著)という本です。

具体的にはアドラー心理学を書いた書籍です。
アドラーとはオーストリア出身の心理学者で、フロイトやユングと並んで現代のパーソナリティ理論や心理療法を確立した人です。
ただ前述の2氏と比べ、あまり著作を残さずまた弟子もそんなに作らなかったことから、それほど有名ではありませんでした。

そのアドラーが提唱したアドラー心理学はそれまでの心理学者の説と異なり、たとえば

  • あらゆる『縦の関係』を否定し、すべての対人関係を『横の関係』とすることを提唱

 すべての人間は同じではないけれど対等である。経済的に優位かどうかなど人間的な価値にはまったく関係ない。

  • 原因より目的を重視

 今の状況にあるのは、トラウマなどの原因によるものではなく、「その状況に居続ける」ことを自分が選択した結果である。

他にも、認知論(人間は自分流の主観的な意味づけを通して物事を把握する)、自己決定性(人間は自分の行動を自分で決められる)、ライフスタイル(人間の生き方にはその人特有のスタイルがある)などあり、従来の「環境の影響を免れることができない」考え方とは一線を画しています。

従来の「過去や環境が現在の自分に大きな影をもたらしている」考えではそれから一歩も前に進むことができないのですが、自分がどうあるべきかに焦点を当てれば少なくとも前に進むことができます。

トラウマや心の闇があるから今の状況は仕方ないとか、そういうルールだから「かくあるべし」といった同調圧力とか、考えてみれば『だから現状はどうしようもない』といった諦めさせる論理で過去の先人たちは後進たちを時々屈服させてきたのではないかと思います。
しかし、そればかりではいずれどこかに歪みを生じてしまうのです。

他人や環境に期待しすぎず自分はどうするかを常々考えて動かなければいけないことをあらためて考えなければならない、ということです。

考えてもみてください。
自分の都合のいい未来を想像して、そうなったら夜郎自大に振る舞い、そうでなければ文句を言ったりわめいたりする。
そんなのは明らかに子どもと一緒です。

起こることを予想して、被害を最小限に抑える努力をする。
考えてみれば、「だろう運転」をしないということに近いのかもしれません。

「急に飛び出してきたからぶつかった。自分は悪くない。」ではなく、
「急に飛び出されても大丈夫なように停止できるよう徐行しておく。」です。

大事なことは、環境や外部要因のせいにせず、今の自分はどうしていきたいのかを真剣に見つめて動き出すことです。

他人ではなく「自分の」人生を全力で生きよう。

追記(2015.12.14記)

堀江さんは大学生のとき、先輩に「人の気持ちを少しは考えろ!」と言われ「人の気持ちなんかわかるはずがない!」と反論したそうです。
他人の期待や自らの過去に縛られて動けなくなっている人はたくさんいますが、それは考えても仕方ないこと。
自分ではどうにもならないのだから自分は今の自分の人生を全力で生きるしかない、と話していますが、まったく同感です。

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