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#958 / 2015.07.20

オールインワン病

なんでもかんでも1つに絞りすぎないほうがいいこともあります。

「オールインワン(All in one)」とはその名のとおり、いくつかの物や機能を一つにまとめたものを指します。
今日の例で言えば、スマホ(スマートフォン)は通話機能だけでなくネット通信、カメラ、ゲームなどたくさんの機能が詰め込まれたオールインワン製品です。
他にも、PC、テレビ、複合機、そしてもちろんクルマもオールインワン製品です。

オールインワン製品が1台あれば、だいたい何でも事足ります。
ところが、オールインワンだからこそ欠点もあるのです。

欠点は3つあります。

まず、専門機器には敵わないこと。
スマホのカメラは優秀であらゆるシーンで撮影ができます。
しかし、撮影に特化した一眼レフではスマホよりオートフォーカスが速く、画質もきれいなので、よりよい一枚を撮ろうとすれば一眼レフを選択したほうが良いです。

また、構造が複雑になるほど機械の不具合件数が増えます。
スマホと通話に特化した携帯電話、いわゆるガラケーとでは不具合の発生頻度は総じて多くなります。
待ち受け時の高温、異常終了、再起動、そして機械の故障などガラケー時代に発生しなかったトラブルに見舞われた経験がある方は少なくないことと思います。
私などは、会社支給でスマホを持たせていただいていますが、私的な通話はすべて自分のガラケーです。
8年前に購入した携帯電話で、待ち受け時間も長くトラブルらしいトラブルは発生したことがありません。

最後に、部分的に不具合が出ても規格やインタフェースが合わないなどの理由で入れ替えることができなかったりします。
PCではOSが変わるごとに従来のソフトや周辺装置が使えなくなったりしますが、それに近いようなことが起こります。

壊れたら修理業者に出しても良いのですが、1箇所の不具合のためにすべてが一時的に使えなくなります。
もっとひらたく言えば、エンジンは絶好調なのに足回りに異常が発生してしまえばクルマとしては直るまで使えないということです。

1つに絞っているというのは、便利なようで案外不便なものです。

あなたは1つに絞りすぎていませんか?
1台の車、1つの銀行口座、1つの収入源。
もしかしたら、あなたが考えている「1つに絞る」は、実は不便な使い方なのかもしれません。

オールインワンにこだわらない。

追記(2015.07.20記)

絶対的な何か1つに頼ることはリスクでもある、ということを問いたいと考えています。

何事も複数あると便利ですが、芸能人でもないのに本名と偽名(通称名)を使い分ける不逞な外国人がいるらしいですね。
まったくの言語道断です。
道具は複数使い分けてもいいですが、自分という人間を詐称するということは他人だけでなく自分自身をも偽る行為に他なりません。

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