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#946 / 2015.04.27

モノへの覚悟

2015年4月25日ネパール・カトマンズ北西80kmで発生したM7.9の大地震。
亡くなった方へ哀悼の意を示すとともに、わずかながら募金を寄付して貢献したいと思います。

大地震の一報を聞くと、4年前の東日本大震災を思い出します。

幹線道路のいたるところで陥没が発生し、度重なる震度5強クラスの余震や交通網寸断で思うように帰宅できなかったあの日。
普段なにげなく動かせているはずのクルマでも、大きな損傷を受けたり燃料が無かったり、仮にあったとしても渋滞に巻き込まれればただの箱にすぎないことを再認識させられたことを今でも思い出します。

それでクルマに対する魅力が落ちたわけでは無いですが、高級だとか内装が素敵だとか見栄にかかわる付加価値なんてクルマには本来不要なものなんだとも認識しました。
もし見栄の部分に執着していれば、津波が迫っているような本当に身を守らなければいけない喫緊の時に、「クルマを乗り捨てる」選択ができずに命を落とすかもしれません。

あなたにとって何が本当に大切なものか即答できますか?

私の場合は家族が最優先で、そのあとは親族です。
仮に高額品であっても、ものは家族や親族以下の優先順位であって緊急時には捨てます。
理由はシンプルで、ものはあとで買えますが家族は買えないからです。
そういった緊急時の最優先事項を普段から意識しておくと、緊急時に何をすべきか迷わなくなります。

リラックスグッズとかおしゃれな内装とかはどうでもよくて、いざというときはそれらを全部放り投げてでも家族を守ることのみ考えています。
しかしそれは自分の中で優先順位がわかっているからそういう選択になるだけで、それぞれ個々人が置かれている境遇や立場、また考え方によっても全然変わってくるでしょう。

災害時のような緊急時に迷っている暇など一瞬もありません。
モタモタしたらあなたも死ぬかもしれない。
そんなときにあれもこれも捨てたくないと思うのは人情ですが、現実的には何か1つを選択するだけで精一杯です。

言い換えれば、覚悟を持つということです。

最悪の場合、最優先のものだけを残して、残りは全部捨てることができますか?
ものが多ければ多いほど、この問いに答えることは苦痛を伴います。

でも、ものを永遠に持ち続けることはできません。
紛失だったり劣化だったり、もっと魅力的な代替物があらわれればいずれは捨てることになるのです。
私の場合、その別れがつらいから迂闊にものを増やしたくないのです。

消費しないなどといわれていますが、個人的には欲しいものがないからではないのです。
生き延びるために必要な必需品ではないから買わない、というだけの話です。

最優先事項を即答しよう。

追記(2015.04.27記)

震災以降、ここ数年で生活費の他に買い続けていたのは防災品、ヘルメットやLEDランタン、備蓄食料品です。
大震災のおかげで、下手な物欲より実利が伴うものを今ある資源(金額、倉庫、情報)の中で積極的に選ぶようになりました。

絶対の正解はないと思うけど、欲しいものを闇雲に増やすって意識はないです。
もし買いそうになるなら自問してみます。
「そこまでして欲しい? 本当に必要?」

そこまで考えても欲しいと思ったものが買い。迷ううちは今なくても困らないもの。
と判断しています。

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