トップ > コラム > コラム No.924
 
トップ > コラム > コラム No.924

#924 / 2014.11.24

30年後

トヨタ自動車が2014年12月15日に発売する燃料電池車『MIRAI』。
燃料電池車(Fuel Cell Vehicle:FCV)分野では「ホンダ・FCXクラリティ」が官公庁や一部法人に限定したリース販売していますが、「MIRAI」は一般向けとして初めてのFCVとなります。

しかしながら販売価格が723万円(税込)と高額なことと対応する水素ステーションが全国でまだ2カ所しかなく、まだまだ一般向けではありません。
さらに未来を先取りしたかのような奇抜なデザインとは聞こえがいいですが、フロントオーバーハングがやたら長くて、正直デザインは今ひとつと感じました。
この初代MIRAIは商業的には大成しないでしょうが、未来への種まきとしてトヨタのみならず日本としても重要な車種になると思います。

物事が拡大して普及していく年月は約30年かかります。

ガソリンスタンド数でいえば昭和30年代後半(1960年代)から高度経済成長に伴いガソリンスタンドが爆発的に増えていきました。
そして約30年間、平成6年(1994年)の60,421軒までスタンド数は増え続けていきました。

他にも1980年代頃から家庭用コンピュータが普及しはじめ、2010年代では情報端末機器は当たり前の道具となり今後爆発的に普及するとは考えにくいです。
これも30年近くかけて浸透してきました。
この30年という時間は、普及に必要な時間としてあながち間違っていないと思います。

30年は価値観が完全転換するのに必要な時間です。

そう考えると今から30年後、2040年代ごろなら内燃機関に代わり燃料電池車が主流になっているのかもしれません。
ガソリン車?ハイブリッド?あぁそんなのあったねぇと言いあう未来になっているかもしれません。

今、常識とされていることが未来永劫続くと勘違いしがちですが、そんなわけはありません。
常に新しい価値観が生み出されて、むしろ常識とされていることが常識ではなくなっているでしょう。

常識とされていることに囚われすぎると、いつしか常識外れになる可能性があるのです。

3ヶ月とか1年とか近未来を見据えた行動は大事ですが、それと同じくらい30年後のことを見据えて行動することも大事なのではないでしょうか?
それには30年後になりたい自分像が想像できていないと行動できません。

あなたの30年後はどうなっていますか?

30年先を見据えよう。

追記(2014.11.24記)

ちなみに現在ではガソリンスタンド設置数は35,000軒を下回る(平成25年度)までに減少しています。
理由としては、自動車保有台数減少による利用者数減で収益性が悪化したことや、消防法改正による40年以上経つ地下タンクの改修義務に伴う設備投資資金が捻出できないことが挙げられます。

サイト内リンク