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#904 / 2014.07.06

万能病

何でも屋になってはいけません。

クルマにはあらゆる走行シーンがあります。
一般道、高速道、路地裏、山岳地帯、深夜、早朝、酷暑、吹雪。
場所や時間帯、天候、また周囲の交通状況によって、ときには過酷な状況もあります。

駆動方式や積載可能量、車両形状、最大乗車人数など、クルマには使用シーンに合わせてそれぞれ長所短所を持つよう造られています。
言い換えれば、クルマごとに得意なシーンがあり、そのクルマなりの走らせ方があるのです。

それを無視してあれもこれもと詰め込めば、特徴の無いものができあがります。
街乗り乗用車なのに荷物積載量がものすごく多いとか、多人数乗車できてしかも燃費が35km/Lとか、いろんな要素を欲張っても当初の想定とはかけ離れた中途半端なものにしかなりません。

いろんなことが満遍なくできるということは、それぞれの才能で及第点プラスアルファの性能しか持てないと言うことです。

これは人間にも言えることです。
考えてみれば、多方面のジャンルで他人より長けようとすると気の遠くなるような時間とお金がかかります。
ただでさえ不得意科目を人並みのレベルまで持ってくるだけでも膨大なコストを費やさなければいけません。
永遠の命、無限のお金があればそれもまた一興ですが、あいにく私達のそれらは有限なのです。

それでも世の中には、頑張ればなんでもできると精神論で頑張ってしまう人がいます。
否定はしませんが、それだけの時間とお金をかけて何が得られますか?そして何を失いますか?といった結果が想像できていないと、悲劇を招くだけです。

もう、万能を目指すのは辞めませんか?

全部自分で抱え込むことはないのです。
足りないところは素直にそれを認め、得意な人の協力を仰いだ方が速く良い結果を得ることができるでしょう。

何でもかんでも我がものにしようと盲目的に奮起することは、長い目で見ればマイナスです。
少し立ち止まってその時期や場所、目的にあった手段を選択することが賢い方法ではありませんか?

足りない部分を認めよう。

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