#90 / 2001.10.20
回顧録
1990年代は、20世紀のウミをすべて出すための時代だった。
誇り忘れた拝金国家儚く消ゆるシャボンだま
平和に溺れし満ちたりた民生きられぬ者の哀しみを知らず
西の都は激しく揺らぎ東の都は魔霧に怯える
神名のる者滅亡論者がはびこるも所詮はすべて悪しき放言
家族の絆は薄まりて矛先向ける愚者もあり
個性人権平等と電波の傀儡に堕ちわめく
民を導く為政者は喰いて無害を主張する
麻薬売春性開放欲は底なく膨らむばかり
自我ばかりがのさばる大人と子供。
いつの時代も同じだ。
迷走して、突き当たって、ぶつかって時代は成長していくのだ。
過去の過ちに気づいた人間は、必ず成長できる。
成長を捨てる人間もいる。
やる前からあきらめているような人間だ。
ハナから己の可能性すら否定しているのだ。
「どうせ」は言ってはいけない。
なぜなら、時代に淘汰されるから。
後ろ向きな考えをしていたら、時代はドンドン逃げていく。
クルマも、人間と同じだ。
たとえばホンダ・インテグラ。
1993年にデビューした3代目E-DB/DC型は、当初、丸型4灯ヘッドライトだった。
米国市場では受けたが、国内市場では人気が今一つだった。
ホンダはインテグラを捨てなかった。
わずか2年後で横長のヘッドライトに変更された。
そればかりかスポーツモデル・タイプRを投入し、再び人気車に返り咲いたのだ。
インテグラは後に小変更を行ない、2001年7月には3ドアクーペの4代目を登場させた。
大事なのは現状を嘆くことではない。
現状を好転させることなのだ。
文句一つ言う間に、最初の1歩が踏み出せるのだ。
過去や現在がダメでも、未来でチャラにすればいい。
過去を乗り越えよう。
未来は、今、始まったばかりだ。
時代はかならず君に微笑む。