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#870 / 2013.11.10

諦める勇気

見知らぬ街や不慣れな山道を走っていると、「これは違う」と感じることはしばしばあります。
進んでみることは勇気ですが、「違った」ことを受け入れず頑張ってしまうことで、後戻りが困難な状況に陥ってしまいます。
戻るのに時間やお金がかかるだけならまだしも、山中で明かりも燃料もなくて携帯電話もつながらない状況になれば、それこそ命の保証もありません。

なぜ、頑張ってしまうのでしょう?

ムリすれば道は拓けるから?
苦労した分だけ恩恵があるかもしれないから?

苦行主義で困難な状況が打開できるのは、少年マンガの世界だけです。
この先に求める未来はない、あるいは危険でしかないと感じたら、ただちに諦める勇気も必要です。

私などは景色を見るため山に登ったり渓谷を歩いたりしますが、進むか戻るかは直感に頼ります。
熊に襲われないか、雷雨に見舞われないか、日没時刻までに帰って来られそうか、そういったことを常に判断しながら動きます。

ここで諦めたらそこまでの行程がもったいないと惜しむ感情は、もちろんあります。
しかしそれ以上に、自分が死んでしまっては意味が無いのです。

生きてさえいればリトライできますが、死んでしまったらそれさえままなりません。

これは単に生死だけの状態じゃなくて、今まさに不本意な生き方を強いられている人にも通じると思います。

今、自分がやりたくない仕事を続けている人。
今、何らかのトラブルに巻き込まれて八方ふさがりな人。
今、転職や離婚に直面していてウダウダ思い悩んでいる人。

今を苦労すれば未来が良くなるなんて大嘘です。
ここでスッパリ諦めなければ、いつまでたっても未来は変わりません。

まずいなと思ったときにできることは、たった一つだけ。
諦めるか続けるかの決断を自分が下す。
それだけです。

諦める勇気も持とう。

追記(2013.11.10記)

何でもかんでも諦めろというわけでなく、これを諦めたら絶対後悔するというもの以外に諦める選択肢を持つこと、が大事かと思います。

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