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#867 / 2013.10.21

発令者のせい?

平成25年10月16日の台風26号は東日本に大きな被害をもたらしました。
とくに伊豆大島では記録的な豪雨で発生した土砂災害により、死者26名、行方不明22名の大惨事となりました。(10月19日14時13分時点)

この災害では避難指示や特別警報が出されなかったことや、マスコミのヘリが上空をブンブン飛び回って救助活動の妨げになったことが指摘されています。
仮にあの災害時に警報が出ていたとしても、猛烈な暴風域圏内に入っていれば外出すらも厳しい状況にあったのではないかと思います。
発令されなかったことによる責任追及の声を聞くたび、被害が拡大した理由はそれだけではないだろうと感じます。

さて、指示や警告が出ていなかったから出していなかった側が悪いとするならば、交通事故はどうなのでしょうか。

通学路で児童の列にクルマで突っ込んだ事故が過去何件か発生しましたが、そのたびに運転手が罪に問われました。
もしこの事故現場に「学校、幼稚園、保育所などあり」の警戒標識がなかったなら、標識の設置者(道路交通法に基づけば都道府県公安委員会、もしくは道路法に基づけばその道路管理者)に責任が及ぶのでしょうか。

ちょっと考えれば、標識がなかったから標識を立てなかった人が事故の原因だ、とするのは無理があります。
もしもそんな考えがまかり通れば、標識設置者は責任をとらされないよう道路の至る所に「その他の危険」の標識を乱発させてしまうでしょう。

指示や警告が出ていないことを責めても、結局「たられば」の話しかできません。
そんな話をしても事実は変わらず、ただ時間を浪費するだけです。

あらゆることにおいて今いる場所、今している行為が絶対問題なしかといえば、そうとは限らないのです。
たとえ指示や警告がなくとも、事前に察知して動けるようにしておくことは大事なことではないでしょうか。

予測運転しよう。

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