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#863 / 2013.09.23

人生の成功率

多くの人は、失敗しないで人生の成功率を上げたいと考えるものです。
結論から言えば、トラブルに遭う確率は0ではないので走り続ける限りなんらかのトラブルと隣り合わせです。

クルマの運転で言えば、事故は起こさない、交通違反も一切しない、トラブルに遭わない、ガス欠もしない、鍵の閉じ込めもしない、ましてやエンストもしたことがない、といったところでしょうか。
自分が引き起こすものであれば、常に細心の注意を払えばトラブルを引き起こすことは無くせるかもしれません。
しかしもらい事故などといった他者が介在するものを防ぎきることは難しいですし、日によって変わる体調や精神状態を保ちながらノントラブルであり続けることは相当大変です。

事故や違反など我々の知っているトラブルはたくさんあり、我々の知らないトラブルもたくさんあります。
対人的やシステム的、ささいなもの、あるいは複合的なものなど我々の知らないトラブルも無限にあります。

人生全体の成功率をどう求めるかはわかりませんが、コンピュータのシステムにある「信頼度(ある時間内にシステムや機械が問題なく動いている確率)」という考え方を拝借してみます。
信頼度とは、そのシステムの中で故障していない割合を示します。
数式にすれば「信頼度=1−故障率」です。

故障率が「問題があってうまくいっていないこと」を指すと考えれば、まるまる失敗率として置き換えても良さそうです。
なので成功率は「成功率=1−失敗率」
もし失敗率が1%だとしたら、成功率は100%-1%で99%です。

この信頼度とは、ある1つのシステムの指標です。
複数のシステムが絡み合う場合、それぞれの信頼度を掛け合わせて全体の信頼度を求めます。

 システム全体の信頼度=システムAの信頼度×システムBの信頼度×システムCの信頼度×……
 (直列つなぎのイメージ、何らかのバックアップとして並列的に組む場合は別です)

上記を踏まえて、人生の成功率を以下のように考えてもいいのかもしれません。

 人生全体の成功率=行動Aの成功率×行動Bの成功率×行動Cの成功率×……

これを冷静に眺めてみると、成功率100%でない行動をすればするほど人生全体の成功率はどんどん下がります。
人間は万全ではないのですから、慣れていても失敗することはあるものです。

言ってみれば、いろいろなことをやるとそれだけ人生の成功率は低くなっていきます。

でも、人間は成功率のために生きるわけではありません。
もし成功率だけを追い求めていくと何もしないことが最善となります。
それは、新しいものを一切生み出さないということです。
もし今まで失敗をしたことがないという人がいれば、「私は何も挑戦してきませんでした」といっているに等しいです。

時には何もしないことが、最善の解決策となることも確かにあります。
それで状況が良くなっていくならそれでいいです。
ただ、世の中なんて不確実なものも多々ありますから、何もしないことで状況が悪化するなら今すぐ手を打たねばなりません。
もし人身事故を起こして動けない被害者が出ているのなら、状況にうろたえる前にまず救急車を呼ぶことが先決です。

時と場合によって打てる手を打っていくことです。
最善策を打てれば理想ですが、そこに失敗したらどうしようとか成功しなきゃと感じてしまうと、何もできなくなってしまいます。
そうやってモタモタすることで、ぐんと成功率が下がっていきます。

最終的にうまくいけば、ひとまず成功としましょう。
そこに反省は要りません。
叱咤のネタ探しとする人に反省点を報告しても誰かをつるし上げることに終始するのみですから、反省なんか要らないのです。
代わりに改善策を挙げて即日から施行することです。

成功率にこだわりはじめると、失敗が許されない状況にわざわざ自分を追い込んでしまいます。
それが怖くなるから、誰も動けないし何も変わらないまま時間だけが過ぎます。

失敗してもいいから改善策に挑戦していかないと、きっと何もできない人間のまま老いていきます。
それを防ぐのは、今の行動次第と言うことです。

成功率だけにこだわるのは辞めよう。

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