トップ > コラム > コラム No.86
 
トップ > コラム > コラム No.86

#86 / 2001.10.13

おこちゃま天国ニッポン

某ミニバンのCMでは、子供と遊ぶを謳い文句にしています。
たまの休日くらいは子供と一緒にお出かけを、というライフスタイルの創造でしょう。

他社のミニバンにも、子供がイメージに使われている車種があります。
事実、現在の日本には「子供がいる家庭はミニバンが使われている」風潮があるようです。

なるほど。

いろいろなところに子供と行こう。
広い車内いっぱいに荷物を積もう。
できれば車中泊もしてしまおう。

そういった声から、ミニバンが子供をイメージさせるのかもしれません。

私の親世代に比べたら、子供一人当たりにかける親の割合は増えているのかもしれません。
親の共稼ぎも当たり前になってきましたが、核家族化や少子化の影響が大きいです。
だから、子供のためにミニバン、と広く乗られている理由もうなずけます。

でも、子供のためにミニバン、というのは私の価値観から言えばとてもおかしいです。

その理由は3つあります。

  1. 走行中に遊び場を提供しない
  2. セダンでもきちんと4〜5人乗れる
  3. 子供主体で車種を選ぶこと自体がナンセンス

まず、(1)広い車内だから走行中もあそばせていていい訳はありません。
走行中は危険だということをしつけるためにも、きちんと座らせておく必要があります。
バスでも電車でもおとなしく静かに座らせておく、当たり前です。

そして女性の社会進出も手伝って、少子化が一般的になりました。
祖父母が同居していなければ、家族はたかだか4〜5人しかいないのです。
ならばわざわざミニバンでなく、(2)セダンでも家族全員乗れるわけです。
たまのレジャーならレンタカーを借りればいいのです。
私の実家は5人家族ですが、カローラセダンでいろいろ連れていってもらいました。

そもそも、(3)子供がいるからミニバン、と選ぶ根拠がわかりません。
子供をクルマ購入のネタに使うのは筋違いです。
運転するのは親です。
自分達の好み、維持しやすさ、あるいは扱いやすさを踏まえて選ぶのは当然でしょう。

それとも、みんながミニバン乗っているから選んだのですか。
それでは選ぶ理由が寂しすぎます。
「みんな」って、具体的には誰のことですか。
答えられますか。答えられないと思います。

「みんな」なんて本当は存在しません。
詐欺と同じです。
大多数が存在しているのだと、我々が勝手に妄想してしまうだけです。
みんなが選んでいます、というのは売り手側の勝手な論理にすぎません。
わざわざ鵜呑みにする必要はありません。

この3点を考えていくと、ミニバンに乗る意義がわかりません。
私はまだ未婚ですが、もし子供がいてもミニバンを買わないでしょう。
広い室内もシートアレンジも要りません。
私は、小さくても走れるクルマが好きです。

本当に子供のことを考えるなら、クルマじゃなくてしつけをするべきです。
たとえば挨拶。
「ありがとうございます」
「ごめんなさい」
「おはようございます」
「おやすみなさい」
これだけは、きちんと挨拶できないと絶対後悔します。

挨拶しないとあのおじちゃんに怒られちゃうよ、ではありません。
親であるあなたが怒らなくて、誰が怒るのですか。
先生や他人に、怒るのをなすりつけるのはやめましょうよ。

友達のような接し方も、よく考えたらおかしいです。
また、ホイホイ買い与えている親も、何か違います。
迎合するくらいなら、金銭感覚の一つでも教えたらどうかと思います。

子供に対して、補助することと迎合することは違います。

育児書より信念書を読もう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

サイト内リンク