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#845 / 2013.05.20

他者視点

交差点で一方通行の道があったとき、ここからクルマが出てくることはないな、と油断していませんか?
クルマは来なくても自転車や歩行者が飛びだしてこない、とは限りません。

常にクルマを運転する視点で考えてしまうとクルマだけに注意が行きがちですが、路上で気をつけなければいけないのはクルマだけではありません。

視点を変えれば同じ景色も違って見えるものです。

自転車で走っていると交差点の脇からクルマが突然出てきたり、歩行者が並列で歩いていたりするシーンに遭遇します。
そうすると、多くの人はムッとしがちです。

でも不思議なもので、自分と同じ移動手段に対しては意外と寛大だったりします。

普段クルマを運転していると二輪車や歩行者の視点を忘れてしまうし、普段自転車に乗っているとクルマがひどく横暴に見えてきます。
どんな手段であれ、今の自分の手段を基準に見てしまいがちです。

これは生活でも良くあることで、人は自分の視点でのみ考えがちだったりするものです。

ある人は被害者意識だけが過剰だったり。
ある人は相手の感情に鈍感だったり。
また、ある人は自分の思っている正義が実は独りよがりな偏見だったり、と考える傾向が強かったりします。

だからいけないという話ではありません。
あくまでもそういった考えるクセが強いというだけの話です。

ただ、自分以外の視点で考えてみることはとても大事なことです。

あの人がなぜその発言をしたのか。
あの人がなぜその行動をとったのか。
あるいは、そうしなかったのか。

そう考えていくと、その人なりの考えがあって行動に結びついているのです。
自分の思いだけに固執すると、他人に対してわからないヤツだと切り捨てて何も学べません。

ムッとした思いを一度脇に置いて、冷静に状況を見てみましょう。
自分の思いを弱めないと、見えないものはたくさんあるのです。

自分の視点を捨てよう。

追記(2013.05.20記)

かくいう私自身ができていません。
自身への固執を捨てることはとても難しいですね。

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