トップ > コラム > コラム No.793
 
トップ > コラム > コラム No.793

#793 / 2012.05.20

老頭児

謙虚に受け止められない人は、何歳になってもいるものです。
高速ツアーバスの居眠り運転や無免許運転者による集団登校への突っ込み事故など、痛ましい交通事故がここ1ヶ月の間に続きました。

その影で高齢ドライバーの事故も増加しています。
高速道を逆走してみたりブレーキとアクセルを踏み間違える運転は、一歩間違えればテロ行為です。
しかも本人は、行為に対して罪の意識が薄かったりします。

悪意をもって悪事をすることは罪深いことですが、悪意を一切持たずに悪事をすることもまた罪深いことです。
どんな行為であろうと、行なった人間が責任をとるのは当然のことでしょう。

ところが年をとれば往々にしてずるくなるもので、込み入った話になればとぼけるし、年齢を持ち出せばまだしっかりやれると言い、かといって責めればか弱い弱者を装う高齢者がいることも事実です。
そうしていざ事故を起こしたり、起こさないまでも路上の障害物となって走り続けて若い人を邪魔することを社会的に容認していたら、この国はいずれ高齢者によって滅ぶやもしれません。

トラブルは起きてからでは遅いのです。
そのために、平時から自分がどんな状況にあるかをしっかり把握しておくことが大事です。

もちろん年をとることは誰も避けられません。
だからこそ、以下にあげる能力が低下をしていくことを本人も含め考えていく必要があります。

  • 視力低下
    動体視力や夜間視力が衰えた状態で運転すれば、速度感覚は衰え識別も難しいでしょう。後続車に道を譲ったり日没後の運転は極力控えましょう。
  • 視野狭窄
    まぶたが下がるため視野が狭くなります。見ているつもりでも実は見えていないということです。見えなくても信号や標識などは至る所にあるものと考えしつこいくらいに周囲をみるといいでしょう。
  • 判断の鈍化
    判断して動作に至るまでの時間がかかるようになります。長年の運転歴をもってさらに一歩先の状況を早めに予測し、常に余裕を持って動作に移れるようにしましょう。
  • 集中力低下
    集中力が落ち反応にばらつきが生じるといいます。こまめに休憩をはさむことで不要なトラブルを避けることができるでしょう。

本来ならば、高齢者講習にパスできない人は免許更新できないようにすべきでしょうが、高齢者に優しく若い人に負担をかぶせたがるこの国ではそこまでの強制力を発揮しないでしょう。
危なっかしいドライバーが闊歩しているのに野放しになっていては、誰だろうと安心して外出できません。

事故を起こせば他人の人生までも変えてしまうものです。
当事者には誰でもなり得ることで、高齢だから絶対にならないなんてことはないのです。
平時のいまだからこそ、あらためて高齢者運転について考えてみてはいかがでしょうか。

自己を謙虚に受け止めよう。

追記(2012.05.20記)

このタイトルを見ただけで脊髄反射してしまったら、きっとその人は他人の話を一度自分で呑み込むと言うことができない人なのかもしれません。

サイト内リンク