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#780 / 2012.02.20

2項道路

古い住宅地などには自動車1台分の幅しか無いような狭い道があったりします。
そんな狭い道なのに、場所によっては不規則に道路幅が広くなったりしてクルマがすれ違える空間があったりします。

こうした道路は「2項道路」と呼ばれます。
建築基準法上では本来、建物の敷地には道路幅が4m以上ある道路が接していなければいけません。

なぜ4mかと考えると、4mあれば車両がすれ違えるからです。
消防車両含め通常の車両であれば車幅は2m以下ですから、違法駐車さえ無ければ問題なくすれ違えます。

ところが建築基準法が制定された昭和25年時点では、多くの道路が4m未満でした。
そこでそうした道路も将来的に4m以上幅員の道路に整備するものとして、ひとまず建築基準法上では道路とみなすことにしたのです。
「2項」とあるのは、この例外条項が建築基準法第42条第2項であることからつけられました。

これらの道は今は狭いかもしれませんがいずれ広くなる可能性を秘めている、ということです。
今は路地でもいずれはたくさんの人が行き交うメインストリートになりえることだってあるのです。

私たちも同様です。

2項道路の拡張にはセットバックが必要で、すなわちたくさんの土地の所有者の協力が必要です。
セットバックとは、2項道路に面している敷地を道路になる分だけちょうだいね、ということです。
当然なかには、敷地が減るから協力してくれない所有者も多くいます。

2項道路をあなた、2項道路に面する敷地それぞれの所有者をあなたの協力者達と考えてみます。
幅を広げるにはたくさんの協力者の協力があって初めて成り立つ構図という意味では、一緒です。

現状を貫けば協力者と関わらない一方で、道路としてみなされても隘路なので衰退するのみでしょう。
しかしもしたくさんの人の協力を得られてあなたの存在意義が変わってきたら、新しい未来が拓けてくるかもしれません。

どちらが正解と言うことはないと思います。
幸いなことに、私たちは道路ではなく自分で未来を選択することができます。

自分が思うままの道を選ぶといいでしょう。
今は狭い道でも、かならずどこかで広い道につながっていくものです。

可能性を信じよう。

追記(2012.02.20記)

隘路は慎重に進むからこそ周囲の状況から得ることも多いのです。
焦らず進みましょう。

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