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#770 / 2011.12.18

エコカー補助金復活

去年9月に終了したエコカー補助金制度が、自動車産業の支援策として復活するようです。

概要は、一定の燃費基準を満たす車種の購入者に対し補助金を支給するというもの。
制度対象となる購入期限は、2013年1月末。
補助額は乗用車で10万円、軽自動車で7万円となる見通しです。
あわせて政府は、総額3,000億円を計上する模様です。

そしてきっと制度終了後には、また売れなくなったと騒ぎ出すでしょう。
補助金は根本解決にはならず、一時しのぎにしかすぎません。

一時のがれというか、その場しのぎというか。
こうした一時しのぎのことを「姑息」といいます。
姑息とは、けっして卑怯の意味ではありません。

クルマは頻繁に買い換える物でもありません。
前回のエコカー補助金期間に買い換えた人達が今度も買い換えてくれる可能性は低いでしょうし、前回買わなかった人は、復興増税が控えていることを知っているために政府の魂胆にのってはくれないでしょう。

そもそも10万円程度を補助してもらったところで、せいぜい1万数千km分のガソリン代補填にしかなりません。
冷静に考えてみればわかるのですが、平均ガソリン単価が150円/Lだとしても10万円では666Lです。
平均20km/Lの好燃費で走っても13,667km。
目先の10万円に釣られて、まだまだ走れるクルマを手放すほうがもったいないのではないでしょうか。

政府も政府で、3,000億円をばら蒔いて目先の販売台数が増えたところで後が続かないのは想像に難くありません。
アメを与えても支持されるわけではないことに、いい加減気がついたらいかがでしょうか?

ものやお金で興味を惹くなんてのは、短期的には奏功しても長期的な効果は怪しいものです。

子供にお手伝いをしたらお駄賃をあげるようなものです。
味をしめた子供なら、お駄賃をもらえないならお手伝いしないなどと言い始めるようになります。
それでは意味がないのです。

人の気持ちを動かしていくにはまず、自らが先陣をきって間違いの少ない方へ動いていくことです。
正しい方向にこだわりすぎて動けないより、走りながら軌道修正していくことです。
口先だけ指示して終わってしまう人が多い世の中ですが、だからこそ実際に行動するのです。
「あの人は口だけだ」と言われるのと「あの人は実際に行動する人だ」と言われるのでは雲泥の差なのです。

人を動かすには、まず自分から行動しましょう。
逆に言えば、何もしていない人間に指示されて動く人間はいない、ということです。

他人よりまず自分を動かそう。

追記(2011.12.18記)

どうしても需要を恒久的に掘り起こしたいなら、諸外国に比べ不当に高い自動車関連諸税を完全撤廃してはいかがでしょうか?
効果てきめんだと思いますよ。

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