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#757 / 2011.09.19

自慢しない自慢

中途半端にものや経験を持っている人間ほど、やたらと自慢したがるのはなぜでしょう?


分不相応の高級車を買えば、最初は自慢できても自動車税や燃費などの維持費で苦しくなります。
学歴や肩書をちらつかせれば、不要な反発を招くだけでしょう。
子供や配偶者をネタに虚勢を張れば、身内にすがるだけの悲しい存在ということを晒してしまうでしょう。
ネット上に自分の悪事自慢をすれば、わざわざ自分の人生を危うくしてしまうでしょう。

ものや経験など自分以外の何かに頼って自慢すると、たいてい自慢した人にとって面白くない結果に終わります。

ことクルマに関して言えば、高級車に乗っているからすごいんだという時代は終わりました。
低燃費車に人気がシフトしている時代背景もありますが、若年層を中心にクルマにステータスを感じる人が減っています。
メディアは若者の車離れだの魅力的な自動車の欠如など謳っていますが、実際は若年層の可処分所得が少ないからです。
上級車に代替えしたりナンパ用にわざわざクルマを買う経験を、私も含めた今の若年層はほとんどしていません。

ものや経験が少ない人は幸運です。
自慢したがる悪癖にとらわれずに済むのですから。

自分が大事にしているものや経験は、たいていの相手にとってはどうでもいいことだったりします。
あなたは友人や同僚のものや経験、あるいは経歴などを気にするかもしれません。
でも、その友人や同僚は、あなたのことなど微塵も考えていなかったりするものです。

自分にはこれだけのもの、これだけの経験があるんだと叫んでみたところで、いったい何人の人が振り向いてくれるのでしょうか?
所詮、見栄などというものはその程度のものでしかないわけです。
自慢話はだいたい見栄心から発するものですが、同時に言わなければすごいと思ってもらえない必死感も発していることに気をつけましょう。

そもそも、本当にすごい人は言わなくても理解してもらえるものです。

自分から意識して発せずとも、わずかな会話や身なりであなたの人間性は伝わるものです。
わざわざ自分から伝えると言うことは、言わなければ伝わらない程度の存在だとみずから証明しているにすぎません。
冒頭の問いは、あなたが自身の存在感をどう認識しているかで、感じ方がずいぶんと変わるはずです。

自慢で自分を貶めるのでなく、自慢しないことで自分の存在感をアピールしましょう。
そのくらいでないと、いつまでも虚勢をはるだけの存在としか見られません。

自慢しないことを誇ろう。

追記(2011.09.19記)

腕がいい、頭がいい、お金も持っている。
でも、これだけじゃ誰もついてきません。
器量や人間的な魅力がなければ、誰もついてきません。異性も、部下も。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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