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#755 / 2011.09.04

トヨタの軽自動車

ついに今年9月26日、トヨタブランドの軽自動車が発売されます。

供給元はダイハツ工業。
現時点では、ムーヴコンテとハイゼットの2車種をバッヂを変えて販売することが予定されています。
さらに、新規車種「ダイハツ・イース」も近々トヨタブランドで販売されるようです。

現在、日産はスズキと三菱から、マツダはスズキから、そしてスバルはダイハツからそれぞれ軽自動車のOEM供給を受けており、今回のトヨタの参入で国産乗用車全メーカーで軽自動車が出揃うことになります。

かつてトヨタは軽自動車優遇制度撤廃を主張していましたが、さしものトヨタも軽自動車市場を無視できなくなってきたことがうかがえます。

単に燃費がいいから売れるのではなく、諸税や駐車場代、任意保険など自動車に維持費がかかりすぎるから軽自動車に乗っている人もいる時代なのです。
意地悪な書き方をすれば、そういう現実をやっとトヨタも理解してきたのではないかとも言えます。
もっとも、噂では一部トヨタディーラーにてダイハツの軽自動車を新古車名目で販売していると言う話もあり、軽の販売は未経験というわけではないとも聞きます。
しかし当サイトは噂の真実を追究するサイトではありませんので、あくまでも噂で聞いたことがあるということにとどめておきます。

トヨタの軽自動車市場参入でどうなるのでしょう?
個人的には、2つの変化が現れると予想します。
1つは、従来ヴィッツやパッソを買っていた顧客がダイハツOEM軽自動車に流れ、スズキ・ダイハツ両社の軽自動車競争がより激化するだろうということ。
もう1つは、ヴィッツ・パッソが売れにくくなることでホンダ・フィットのような対抗車種がさらに存在感を強めるでしょう。

全国軽自動車協会連合会が発表した今年7月の軽四輪車通称名別販売台数ランキングでは上位10位中、スズキ製(OEM含む)6車38,175台、ダイハツ製3車32,018台でした。
トヨタブランドのダイハツOEM軽自動車によって、この差に変化が現れることは間違いないでしょう。
それと引き替えに、ヴィッツ・パッソの販売台数に影響し小型車市場のシェアを減らしていくでしょう。

あくまでも素人の邪推ですが、トヨタは軽自動車という新しい武器を手にする代わりに、従来無かったはずの弱点が現れてしまうと予想します。

ヴィッツだから買うのではなくてトヨタの最小クラスだったから買っていた人は、今度はダイハツ製の軽自動車に流れるでしょう。
そうしたユーザがどれだけいるのかを、トヨタ内部の人間はよく見ていた方がいいです。

つまりトヨタで生産された車が求められているのか、とにかくトヨタバッヂが付いた車が求められているだけなのかということです。

もしトヨタバッヂだけを求められているようなら、気をつけた方がいいでしょう。
そういう層はトヨタより素敵なブランドが現れたら、間違いなくそちらに流れます。
それはつまり、トヨタだから乗りたいんだという熱心なトヨタファンが少ない証拠です。

トヨタだけではありません。
他社メーカーもそうだし、もっと広く考えていけば、職場や家庭でのあなたの信用度にも同じことが言えます。

あなたは今、社会の一員としていろいろな場所で求められていることと思います。

それは、あなたの人格や信頼度の高さから求められているのでしょうか?
それとも、あなたの名声や肩書き、あるいは資産などがあるから人に群れられているだけでしょうか?

新しい試みをしてみることで、周囲の人達があなたに対して本当はどう考えているのかを見てみる面白い機会かもしれません。
同じ「求められている」でも何を求められているかを知らないというのは、時として幸せであり、時として不幸せです。

人格で惹きつけよう。

追記(2011.09.04記)

あなたが富や名声で人を引き寄せているだけならば、これほど寂しいことはないです。
幸い私には富や名声がありませんので、何も迷うことはないです。

あなたの信頼度をあなたの周囲に探ってみる試みをしてみることで、場合によってはあなたはひどく悲しい思いをするかもしれません。
でも、それはあなたの今までの積み重ねが露見しただけにすぎません。
知ることで幸せになるか不幸になるかは、あなた自身が知っているはずです。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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