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#746 / 2011.07.03

乗り継ぐ人

ベンツを乗り継ぐ人。
トヨタを乗り継ぐ人。
世の中には、同一ブランドを乗り継ぐ人がいます。

なかには同一車名の車種を乗り継ぐ人もいます。
ただのベンツで無くCクラスのみとか、ただのトヨタで無くカローラのみとか、そんな乗り継ぎ方です。

ベンツやトヨタに限りませんが、一般的にモデルチェンジをすると車格があがります。
一般的に衝突安全性や快適性などを考慮してボディサイズが大きくなったり、より排気量の多いエンジンが搭載されたりするのです。

ただ、同一車名の車種を乗り継ぐ人がいるために、メーカー側が上級化させているケースもあるでしょう。
どうせ新型車を出すのなら現行車より進化した要素が無いと売る側はアピールに窮するし、また買う側も変化がないことに納得しないことも背景にあると思います。
だから1.3リッターのエンジンを積んでデビューした小型車がモデルチェンジを経て3ナンバー枠の中型車になるといった話は、全く珍しくもありません。

考えてみれば、車名が同一でも同じクルマではないのです。
エンジンやプラットフォームこそ前の型を引き継ぐ場合がありますが、モデルチェンジを繰り返すうちにどんどん上級化していくからです。
逆にモデルチェンジによって小型化したという話は、ほとんど聞きません。

そうなると、同一車種とはいえ車両購入費用は増えるし、自動車税やガス代等の維持費もまた増えることになります。
同一車種を乗り継いでいくことは、「いつもの」という安心感を得ると同時に、知らぬ間に金銭的な負担も背負わされているのでは無いかと思うのです。

それがいいか悪いか、などと言いたいわけではありません。
過去と同じ選択をすると自分が知らぬ間に損をしていくのではないか、ということが言いたいのです。

損とは金銭的なものだけを指していません。
新しいものに挑戦してみる勇気を失ったり、ダウンサイジングを受け入れられなくなることも指しています。

つまり、安定を求めすぎてあなた自身がいずれ変化を受け入れられなくなる、ということです。
言ってみれば、心が老化している状態、ともいえます。

クルマは高い買い物ですから、購入時には慎重に吟味する必要があるでしょう。
でも、慣れているからと言って「いつもの」ばかりを選んでいては、新しい価値観に触れることもできません。

選択肢はたくさんあってこそ選び甲斐があるというものです。
「いつもの」の言葉で自分の選択肢をみずから狭めてしまうことは、あなたにとって大きな損ではないでしょうか?

違う選択肢も選ぼう。

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