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#743 / 2011.06.13

選択肢

世の中には、あるものに対して借りるか所有するかで論争になるときがあります。

例えば本の場合。
図書館で本を借りるか、自腹で本を買うか。
節約を是とする人は図書館を利用しろといい、自己啓発に励む人は自分で買って使い倒せといいます。

どちらが正しいかは、人によって回答が違います。
お金を失いたくないのであれば図書館を使えばいいのだし、自己啓発に励む人は自腹を切ればいいのです。
個々人が求めているものはそれぞれ違うから、どちらが正しいかなんていちいち外野が言うことでもありません。

そもそも買うか借りるかで迷う人は、長期的に自分がどうしていきたいかについて迷っている人です。

本なんて高額な品物だと感じていれば借りればいいし、本代を支払うだけで作者の人生観や様々な知識を得られるから安いと感じれば買えばいいのです。
お金だけでなくそれに費やす時間も含めたコストとして、あなたが高いか安いかで判断する。
たったそれだけのことです。

どちらが正しくて、どちらが誤っているという話ではありません。
自分で正しいと思えば、間違ったと感じることはありません。
しいてあげれば、どちらにも決めかねて判断を先送りしてしまうほうが誤りかもしれません。

これは、本よりももっと高額な不動産や自動車にも当てはまります。

不動産であれば、一生賃貸か何年ものローンを組んで不動産を買うかで迷う人は多いです。
自動車も同様、維持費に苦しめられないよう手放すか自動車のある便利さを享受するかで迷う人もいるでしょう。

どちらをとるかは、あなた次第です。

私の場合不動産は所持していませんが、自動車のある便利さを享受したくて自動車に乗っています。
逆に言うと、自動車が無いと移動ができない事態がごく当たり前だということです。
公共交通がほとんど期待できない地方在住者であれば、ほとんどの人は私のような選択をしています。

便利な反面、デメリットとしては維持費がかかることと損失の可能性があることです。
先日の東日本大震災で、自動車ごと津波に呑み込まれていたら生還していたとしても自動車はダメになっていたでしょう。

もし私が首都圏在住で鉄道やバスが数分おきに発車して、午前0時以降でも終電があるようなら自動車は諦めていたかもしれません。
住んでいる環境ひとつで未来が変わっていたかもしれないことを考えると、一人ひとりの状況で結論が変わってくるのは当然なはずなのです。

よく「平均的」などと言う言葉が使われます。
平均的な日本人、平均的なサラリーマン、平均的な主婦……。

でも、本当に平均的な人なんているのでしょうか?
睡眠時間は平均、仕事や家事にかける時間も平均、学歴も平均、所有資産も平均。
平均なんてものはデータ上での数値でしかなく、その平均にすべて合致する人間なんて一人もいないのです。

こう考えれば平均にあわせて未来を選択する必要は無く、自分の都合のいいように選択すればいいのです。

生きている限り、人生は選択の連続です。
私自身も迷わないことなんて全くありませんが、冷静に考えれば自分がどう選択するかだけの話であって、言い換えれば長期的にどうしていきたいかを問われているということです。

一つ一つの選択で失敗することは、人間ならば当然あります。
むしろたくさんの選択にぶち当たっていけば、成功だけでなく失敗の数も相当出てくるはずです。

その選択が失敗ということがわかれば、それは成功なのです。
選択することを怖れて一歩も前へ踏み出せなくなったときを、本当の失敗というのです。

失敗率ゼロの人はいません。
すすんで失敗という名の”成功”を勝ち取っていきましょう。

たくさんの選択肢をこなしていこう。

追記(2011.06.13記)

少なくとも運転技術については、借り物のクルマより自分のクルマじゃ無いと上手くならない、と思います。

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