#74 / 2001.09.11
月下美人
〜Moonlight〜
彼女とはクルマでは勝負しない。
免許のない人間を攻撃対象にするほど、私は非道ではない。
彼女は歌姫だ。ドライバーではない。
でも、そういう生き方もある。
歌の世界だと、私は苦しい。
肺活量だけでは太刀打ちできないのだ。
得意分野が違うのに、異種格闘することはないんじゃないか。
そうではなくて、互いの得意分野を提供すればいい。
私は、移動の手助けをすればいいし、彼女は歌を歌ってくれればいい。
そんな具合だ。
彼女のイメージカラーはつかみにくい。
つかみ所がない分、ミステリアスなのだ。
あえて挙げれば、月の色だ。
月夜の白、十五夜の黄、夕焼けに染まった赤。
純白の白、若々しさの黄、情熱の赤ともいえる。
思えば、彼女のいろいろな一面をかいま見た。
また会った時には、歌っていただきたい。
月の満ちた夜にでも。
得意技を提供しよう。