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#730 / 2011.03.19

我欲

今回の大震災は、たくさんの人間の我欲を見せつけてしまいました。

石原慎太郎東京都知事は「津波をうまく利用してだね、我欲を1回洗い落とす必要があるね。積年たまった日本人の心のアカをね。これはやっぱり天罰だと思う。(2011年3月15日 読売新聞)」といい、渡邉恒雄読売巨人軍球団会長は震災後の計画停電などおかまいなしに開幕しプロ野球ナイターを実行させようとし文部科学省から自粛するよう通知を受けました。

原子力安全・保安院は放射能汚染が怖くて、30km圏内屋内退避地区を超えて直線距離50kmの郡山市まで逃げてきました。

一方、国のトップはどうかというと菅直人総理大臣は野党の谷垣氏に入閣を打診し責任を転嫁させようとしています。
菅総理大臣は原子力専門家を自任したり、視察パフォーマンスをして現場を混乱させているだけの前科もあり、国を守るという意識は微塵もないように見えます。

民も民で直接の被災地ではない首都圏では、ガソリンや食糧・水等の買占めに狂奔し被災地への物資供給を見事に遅らせてくれました。
また、たかだか数時間の計画停電で、首都圏の各所では怒号や悲鳴が飛び交ったといいます。
原発を福島第一・第二や新潟柏崎刈羽に押し付けているのですから、こんな緊急時こそいちいち過剰反応しないでもらいたいものです。

そしてそれらを報じるマスメディアもどうかしています。
被災地に来ては救援物資もなしに上空をブンブン飛び回り、被災者の声をかき消し、不躾なインタビューを繰り返しました。
しかし放射能被害の危険性が高まると、一斉に福島から離れてしまう始末。
ここ数日間、岩手や宮城の被災地だけを映しているのは、福島を避けているともとれます。
そもそも東京のスタジオで、仲良く討論会を開いていったい何が変わったのでしょうか?

さらにメディアは報じていませんが、石巻や女川の被災地にいる中国人労働者は、避難所に来て我先に配給品をもらい陸に上がった遺体から平然と時計や金品を盗んでいくといった有様です。


ここ一週間でいち被災地である福島県内から見える人間模様を一言で表すならば、「正直、我欲の塊でしかない人が多いんだな」ということです。

ガソリン給油を1リッターでも我慢してくれたら、被災地がどんなに助かることか。
適当な発言を我慢して風評被害を無くしてくれたら、被災地としてどんなにありがたいことか。
個人で物資発送とかプロでもないのに下手に支援することを我慢してくれたら、被災地がどんなに邪魔されないことか。

我欲に走りたい気持ちはわかります。
でも、その気持ちが被災地をより圧迫していることにも気づいてください。

いい加減、我慢してもらえませんか?

我欲を出すより自粛しよう。

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