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#710 / 2010.10.30

古いアドバイス

いつの世も教えたがりの人はいるものです。
省みれば実はものすごく重要だったというアドバイスも、助言者の善意から聞けてしまうことがあります。

しかし、すべてのアドバイスが役に立つとは限りません。
助言者が現在でなく過去の価値観のまま発したアドバイスは、そのまま応用できるかといえばそうとは限らないのです。

そういうと善意を踏みにじるのかと問い詰める人もいるでしょう。
しかし、善意があることと利用価値があることは、イコールではありません。
あまり感情的になると、物事の本質は永久に見えないままです。

たとえば、エコカー補助金制度。
終了してしまった今、「エコカー補助金を利用して安く買おう」というのは適切なアドバイスではありません。
でも、補助金制度が機能していた2009年4月10日から2010年9月7日までにおいては、適切なアドバイスだったかもしれません。

「かもしれません」と書いたのは、まだまだ走れるクルマを手放してまでお金を費やし、新車製造時に排出される二酸化炭素量を無駄に増やすことが適切かどうかはすべての人に当てはまるわけではないと思うからです。

同じことがエコカー減税制度にも言えるでしょう。
今は制度継続期間中ですが、取得税は2012年3月31日までの登録・届出分、重量税は2012年4月30日までに車検を受けた分までの適用でしかありません。
車種関係なく期間終了後は、同様に不適切なアドバイスとなってしまいます。

時代や価値観は変わりゆくものですから、古いアドバイスはいずれ役に立たなくなります。

確かに、時代や価値観に流されない本質を射抜いた言葉や経験から出た言葉は、強力なアドバイスであることには間違いありません。
しかし助言者が過去の時間軸にとらわれている限り、最高のアドバイスとは限らないのです。

また、最高のアドバイスではないからと言って、それに従ってみないのももったいない話です。

世の中には疑問を感じぜざるを得ないアドバイスもありますが、ひとまず素直に受け入れてアドバイスに従ってみることは大事です。
せっかくのアドバイスなのですから、とりあえず自身でもやってみることです。
文句はそのあとに言えばよくて、何でもかんでもすぐに批判してしまうと、いずれアドバイスすらもらえなくなってしまうでしょう。

また受け入れたとしても、いつまでも同じことを踏襲しているだけではダメなのです。
守破離という言葉があるように、いずれ自分流にアレンジしていくことも考えていかなければいけません。

アドバイスをする人へ。
アドバイスをする前に、自分が古い価値観にとらわれていないかを再確認する必要があるでしょう。
もしあなたが昔話ばかりをする人であれば、きっとあなたの価値観は旧時代のままです。

アドバイスを受ける人へ。
批判は置いといて、せっかくのアドバイスには従うほうがいいでしょう。
しかし従いながらも古いアドバイスではないかと疑ってみる必要はあります。

するも受けるも、お互い素直に今を受け入れることが大事なのではないでしょうか?

今の状況にあった助言をしよう。助言を受け入れよう。

追記(2010.10.30記)

「初心者だから中古の軽で充分」っていうけど、運転が未熟だからこそ衝突安全を考慮したクルマ選びってのもありだと思います。

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