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#702 / 2010.09.06

ゲッターバカ

いかにしてポイントを貯めるかにご執心な人がいます。

なかにはマイレージ派の人もいるようですが、できるだけ多くのポイントを貯めるべく、クレジットカードはどこを持つのがいいかとか電子マネーのチャージ、果ては買い方にいたるまでを研究し実践している人は多いようです。

効率のいいポイントのため方を教えることができればいいのでしょうが、私自身「ポイント2倍!」なんて言葉を聞いても、わざわざ使わないものまで買わない性分ですから、生憎、何一つ教えられそうにありません。
電話代や光熱費などの公共料金くらいしかカード払いをしていないので受動的にポイントが貯まっていきますが、積極的には貯めていません。
かといって今後も同様に積極的に貯めるつもりは無く、ポイント制を採用している会社にとっては、私はなんてつまらない客だろうかと思います。

ポイントを貯めるなというわけではありませんし、ポイントの是非をどうこう言いたいわけではないのです。
ポイントのためにどうでもいいものまで買わされていませんか、と言いたいのです。

ポイントを貯金か何かと勘違いしていませんか?
確かに現金や何らかのもので還元する権利は発生しますが、あくまでも費やした分に対してごく一部を返してくれるに過ぎません。

目先の得は、得な気分にさせられているだけです。
そしてそれを煽ってくる悪意ある人もやはりいて、そういう時にどう対処するかということを、あなたは考えていますか?

「隣の芝生は青く見える」とは、よく言ったものです。
そして「こちらは本当に青い芝ですよ」と言われたときに、ほとんどの日本人はなんとなくこちらを選べば自分が得をする、もしくはせめて同じくらいの水準でいけるのではないかと言われるがままに選択させられてはいませんか?

クルマで言えば、片側2車線道路の渋滞時に、なんとなく違う車線のほうが速いような気がするようなものです。
あれと一緒で、本当に右車線も左車線も詰まっていて大した差は無いのに、そっちが速いなんて錯覚してしまうのです。

ものやポイントを得たからといって、いったいどれほど自分が幸せになれるのでしょうか?

住宅や高級車のような贅沢品を手に入れてもそのために馬車馬のように働き続けるのは違うんじゃないかなと思うし、還元商品目当てにポイント会社のシステムに乗せられることも、正直、気持ち悪さしか感じません。
しかし得られることが持つ訴求力は強く、リッター数円安いだけのガススタンドとか、メディアで取り上げられただけの大して美味くもないレストランに大行列ができるのです。

ものなんていずれは壊れるし、ポイントだって運営会社次第で損得が分かれてしまうのですから、その分だけ脳内に知識や想い出を詰め込んだほうが遥かに幸せなんじゃないかなと私は思うのです。

そもそも中身がない人間ほど、肩書きや所持品といった表面的な要素ばかりを追いかけがちです。
かたや昔見たお金持ちのお宅訪問なんて番組では、億万長者宅に余計なものなんて一切ありませんでした。

もちろん価値観は人さまざまですし、何がいいのか悪いのかなんて私にはまだよく分かってもいません。
でも、あなたにとっての基準はあなた自身がよく一番知っているはずでしょうから、いちいち釣られるまでもないでしょう?

他人の尻など追いかけずに、自分の車線を突っ走ればいいのです。

別車線に釣られないようにしよう。

追記(2010.09.06記)

他と比べようとするからいつだって無いものねだりで終わってしまう、ということに気づいていますか?

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