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#70 / 2001.09.08

大量主義から感性主義へ

数の多さは脅威です。

大手ハンバーガーチェーン・マクドナルドはとにかく店舗数が多いです。

例えば、仙台。
仙台駅周辺には、実に9つもの店舗があります。
駅東口に電気店と併設で1店。
駅構内の連絡通路内にまた1店。その間わずか数100m。
さらに西に抜ければ商業ビル内に、また1店あります。

mのマークをどこでも見ることができます。
見るだけで腹いっぱいです。

自動車業界も同じです。

こと規模だけみれば、トヨタの一人勝ちでしょう。
国内シェアではホンダが追随していますが、やはりトヨタが一枚上手です。
資金力、商品開発力、信頼度といろいろありますが、やはり5系列体制の販売力があるからでしょう。
ダイハツのストーリアやテリオスを、デュエット、キャミとして販売したら5倍近く売れたといいます。
ストーリアとデュエットの違いは、前と後ろにつくマークがトヨタかダイハツかの違いだけなのに、です。
販社の知名度がものをいうのだとわかります。

シェアナンバー1は、明らかにマクドナルドでありトヨタです。

ところが、ユーザは数の論理で動かないこともあります。

例えば、私はマクドナルドよりモスバーガーがおいしいと思っています。
モスバーガーは少々価格が高いですが、注文を受けてから作り始めます。
おかげでできあいのものを出されたと言う感じがしないのです。
だから、おいしいと感じます。

それに私が今、乗っているのはトヨタではなくスバルです。
親父がカローラに乗っていたので、トヨタを買おうかなと少しは思ったりもしたのです。
でも結局、スバルの商品力に惹かれてしまいました。
3年愛用していますが、特に異常はありません。

マクドナルドだから、トヨタだからと言う考えはもう古いのではないでしょうか。
ビッグネームで売る時代は過ぎました。
もう、感性で選ぶ時代なのです。

自慢の商品力で売るのは当たり前でしょう。
しかしそういう割には、商品とユーザとの接点があまりにも希薄すぎる気がします。
これどんな味だろう、これどんなクルマだろうと、買ってみなければわからないことだらけです。
ハンバーガーは買えても、クルマはそうホイホイとは買えません。

だから、これからはもっとお試しが一般的になると思います。
新しいハンバーガーなら、小ぶりにして道行く人に配ればいいでしょう。
クルマなら1週間といった短期間のレンタルをすればいいと思います。
試さないことにはわからないものです。
そう考えれば、試供品を渡す化粧品メーカーはマクドナルドとトヨタの先を行っているのではないでしょうか。

いわきで三菱ランサーエボリューション7のレンタルをやったことがあると聞きましたが、これはいいです。
レンタカーはいわゆる大衆車しかないのが普通です。
メルセデスベンツやBMWのレンタカーは、あまりみかけません。

商品とユーザとの接点を増やす機会をふやすことで、「いいね」が増えるのです。
単純に大手だからと決めるのは、選ぶ楽しさをみずから棄てているようなものではないでしょうか。

感性を鍛えよう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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