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#696 / 2010.07.25

消えるMT車

MT車に乗りたい私ですが、近年、本当に乗れるクルマが無くなってきました。

国内新車販売の95%以上がAT車(CVT等も含む)とも言われて久しいですが、今日買える新車でMT車はいくらぐらいあるのか調べてみました。

ブランド別MT比率(乗用車のみ)
メーカー販売車種数うちMT設定有車種数MT設定率
トヨタ47613%
日産30930%
ホンダ26623%
マツダ18844%
三菱自16531%
スバル14857%
ダイハツ19632%
スズキ21733%
レクサス600%
合計1975528%
2010年7月20日現在

車種グレード別MT比率(MT有車種のみ)
ブランド名車名グレード数うちMT設定グレード数MTグレード設定率
トヨタヴィッツ1517%
オーリス1119%
カローラアクシオ7229%
カローラフィールダー10330%
プロボックスワゴン44100%
ラッシュ6350%
日産エクストレイル5120%
オッティ16213%
キックス22100%
スカイラインクーペ5240%
ティーダ6233%
ティーダラティオ6233%
ノート10220%
フェアレディZ5480%
フェアレディZロードスター3267%
ホンダCR-Z22100%
シビック3133%
シビックタイプR11100%
バモス12650%
バモスホビオ8675%
フィット10330%
マツダAZオフロード11100%
AZワゴン5240%
RX-84250%
アクセラスポーツ5120%
アテンザスポーツ3133%
キャロル5120%
デミオ7343%
ロードスター6467%
三菱自eKワゴン10220%
コルト7114%
パジェロ10220%
パジェロミニ6233%
ランサーエボリューションX6583%
スバルインプレッサ11764%
インプレッサWRX STI4250%
インプレッサXV4250%
インプレッサアネシス8450%
ステラ14214%
フォレスター7343%
レガシィB47114%
レガシィツーリングワゴン7114%
ダイハツエッセ6233%
コペン11100%
テリオスキッド6233%
ビーゴ6350%
ミラ7229%
ムーヴ6233%
スズキアルト6233%
エスクード11100%
ジムニー22100%
ジムニーシエラ11100%
スイフト8450%
スイフトスポーツ22100%
ワゴンR6233%
合計34212737%
2010年7月20日現在

新車販売されているMT車を今買うのなら、上記からしか選べません。

調べた結果、MT設定される車種には以下2つの傾向が見えてきました。

  • 運動性能が高い、あるいはオフロード指向の車種など、エンジン性能を効率よく引き出したいタイプ
  • 最低販売価格を抑えるため、最廉価グレードに搭載されるタイプ

以前、まにあるのススメでも書いた通り、廉価グレード以外はほぼ最上級グレードでなければMT設定が無い車種が多くみられました。

確かに、メーカーや販売サイドの立場で考えたら、売れないMTよりも売れる非MTをたくさん用意したほうが儲かるのです。
この事実は、MT好きな人間としてみればさみしいことです。

しかし逆に考えれば、MTによってエンジン性能を引き出せる車種はゼロではないこともわかりました。
さらにグレード構成を見ただけで、ただの乗用車なのか、エンジン性能を楽しめる乗用車なのかがわかる、とも考えられます。

つまり、無いことを嘆くより、あることの可能性を見出すほうが幸せに感じられるのではないかと思うのです。

原住民に靴をセールスするたとえ話のようなものです。
とある有名な靴製造会社が、有能な2人のセールスを靴を履いたことがない原住民たちのもとに派遣しました。

裸足の原住民たちを見て、2人はそれぞれ会社にこう連絡しました。
セールスA「彼らは裸足の民族。ここに需要はない……」
セールスB「彼らは靴の良さを知らない。きっと大ヒットする!」
その後、この地で大儲けしたのはセールスBだった、というお話です。

世の中すべてをイエスかノーの二値論理で成り立たせることはできませんが、現時点でのMT車販売を二値論理で言えば「イエス」なのです。
たまたま気に入った車種が非MTのみで買えなかったといっても、国内ブランド全販売車種で見れば55車種もあるのです。
そのおかげで、予期していなかった選択肢が現れることもあるかもしれません。

そういうことが人生をワクワクさせてくれることなのかもしれないと考えると、MT設定車種減少もむやみに悲しむべきことではないのかなとも思うのです。

ゼロは、誰が見てもゼロです。
でも 0.000000001 は、けしてゼロではありません。

自分のお目当てのものがないことは多々あります。
しかし、たとえなかったとしても、何か別の代替策を見つけ出していけばいいのです。

小さなパーセンテージは、ゼロではないことに気づこう。

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