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#686 / 2010.05.16

自分の常識、他人の非常識

自分の周囲が常識と信じて疑わないことが、世間一般での常識とは限りません。

2008年の原油高騰や昨今の世界的金融危機、また若年層のクルマ離れを理由に、一部の大都市圏ではマイカーからカーリースやカーシェアリングへとシフトしつつあるなどと言われています。

地方ではそんなことはまずありません。
クルマは何だっていいという人が増えていることは事実ですが、借り物のクルマでいいという人はほとんどいません。
リース会社やカーシェアリング会社が身近に無く、またあったとしても走行距離を考えたらトータルコストではまだマイカーのほうが安上がりです。

都道府県別自家用乗用車の100世帯当たり保有台数を示したデータがあります。
これをみると、下位5都府県は一家に1台あるかないかで、仮にクルマがなくても公共交通機関が発達している地域です。

表686 都道府県別自家用乗用車の100世帯当たり保有台数(単位:台)
順位都道府県台数順位都道府県台数順位都道府県台数
1福井175.117鳥取141.833奈良114.5
2富山172.518岡山137.934広島111.2
3群馬168.619秋田137.435鹿児島110.7
4岐阜167.720島根137.236愛媛110.2
5山形165.321岩手136.137福岡109.5
6栃木163.922愛知135.338埼玉106.0
7茨城162.523徳島133.539高知105.5
8長野159.024香川132.140長崎105.0
9新潟154.125宮城129.541千葉104.2
10山梨153.626熊本128.242北海道102.4
11石川151.227大分126.043兵庫95.4
12福島151.128宮崎123.844京都88.5
13三重149.229沖縄123.245神奈川78.8
14佐賀147.230山口121.046大阪70.5
15静岡145.431青森120.947東京51.0
16滋賀144.732和歌山118.3(2008年3月末現在、JAMA

データを見れば、一家に1台どころか一家に複数台ある県が大多数を占めていることがわかります。
そういう地域はクルマが必需品であり、おいそれと維持費がかかるので手放しましょうとはなりにくいです。
そういったことを上っ面でしか理解できていないメディアや自称識者が、大声で堂々と大ボラをつくのです。

個人も同様です。
感じたことをただつぶやき続けてみたり、どう考えても自分に非があるのに「私、悪くありませんよね?」と掲示板サイトで同意を求めたりします。

自分の中にある常識は、世間の常識とは限らないのです。
自身で「これはありえることだ」と考えたとしても、本当はわからないことなのです。

自分の常識が世間の常識と信じて疑わない人は、脳みそが凝り固まっているのです。
あまり意固地になっているとずっと固執して別の視点で考えることができずに、より傷口を広げてしまうことになりかねません。

もし、おかしいなと気づいたら、本当に広い視野で物事を考えることができているか見直すいいチャンスです。

常識にこだわっていないか気をつけよう。

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