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#676 / 2010.03.15

馬上枕上厠上

一人時間は、もう一人の自分との貴重な対話時間です。

11世紀、中国は宋の時代に欧陽修という詩人・文学家が、自身の作品「帰田録」でこう著しています。
「余平生所作文章多在三上、乃馬上、枕上、厠上。」
(私が文章を作るのは主に3箇所、つまり馬上、枕上、厠上です。)

馬上(ばじょう)とは、移動中にまたがっている馬の背中の上のこと。
枕上(ちんじょう)とは、睡眠前にいろいろ考えているとき、頭は枕の上にあることから寝床のこと。
そして厠上(しじょう)とは、トイレのこと。
これらが、考え事をするのに最も適した場所をさす言葉だと説いています。

現代において馬での移動はまずありませんが、乗り物での移動と解釈してもいいでしょう。
現代では飛行機や新幹線など多々ありますが、とくに当サイトはクルマを題材にしているので運転中として置き換えてみます。

私事ですが、たしかに帰宅途中のように何にも急かされていないときの運転中は、冷静に今日を省みたり、数年後自分がどうなっていたいのかなんてことを考えるにはちょうどよい時間だったりします。

これはただ考えているだけではダメで、例えば今日の晩御飯のおかずとか短期的な未来の考えに使うのはもったいないです。
そういった目先のことはいつだって考えられますが、長期的な将来についてはある程度まとまった時間を使うと自分の中でいろいろな視点から考えることができます。

ときには、自分のとった選択が間違いだったのではないかとクヨクヨ振り返ったりもします。
それが成功か失敗かは数年後に振り返らないとわからないけれども、ただそういう機会に一度自分の中で是非を再考しておくと将来に多様な問題に対して再び悩むこともなくなるのだろうと思うのです。

考えることは、今の自分を救えるかもしれません。
考えることは、未来の自分さえも変えられるかもしれません。
それに考えることに対して、お金は一銭もかかりません。

あなたも私もせっかく人間として生まれてきたのです。
日々を考えずに漫然と過ごすより、一日一日を振り返って長期的な未来予想図を描く時間を持ってみても良いのではないでしょうか?

一人時間を思考時間にあててみよう。

追記(2010.03.15記)

もちろん考えるだけじゃダメで、きっちり実行しないといけないですけどね。

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