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#675 / 2010.03.07

わかったつもりの治し方

自動車のメカニズムは、わかったつもり。
クルマを持つことにお金がかかるのも、わかったつもり。
クルマを走らせることにきちんと責任が伴うことを、わかったつもり。

わかったつもりの人が、私も含め、世の中にごまんといます。

「わかる」のレベルは十人十色で、例えば講習会等で講師が話したことを100%理解できる人もいれば10%も理解できない人もいます。
教える側の巧拙次第といえばそうなのですが、教えられる側がみずから聞くことを放棄してしまう場合も多々あります。
それが「わかったつもり」です。

話を聞き終えないうちに今しがた聞いたフレーズだけで、「あぁ、こうに違いない!」と決め付けて突っ走ってしまうのです。
よく言えば頭の回転が速いのですが、思い込みが強すぎるので人との衝突が絶えない人生を送ってしまう人です。

昔の私がそうだったから、これは嫌というほど知っています。

仕事でも何でも最初はいいのですが、肝心の後半部分がわかったつもりになっているから、必ずどこかで「おかしいな」となってくるのです。
既に事は進み始めているし、今さら初歩的な確認もできないことに気づくと徐々に嫌な汗ばかりかいてくるのです。
そうなると引くに引けず、直そうにも時間も技術も無く、結局怒鳴られ、数日間徹夜続きで大幅に遅れながら鎮静化せざるを得なくなるのです。

これくらいの迷惑をかけ、惨めな思いを繰り返してきました。
今となっては私個人の貴重な思い出で笑い飛ばせますが、当時は本気で引きこもりたくて仕方なかったのです。

「わかったつもり」が重大な惨事すらも引き起こしてしまうのです。

自分の経験からもわかっていることですが、わかったつもりになるのはこういう原因があるのだと思います。

  • 良くも悪くも頭の回転が速い
  • 思い込みや先入観が強すぎる
  • こうだと決め付けて、その後の話に聞く耳を持たない

この手の人は、何かにつけ説明した直後に「あ〜わかった」と言います。
そして理解度が浅いのにもかかわらず、突っ走ってしまうのです。

こうならないためには、わかったことを説明してみることが大事です。

聞きっぱなしにせず、自分の口で説明してみることで「あれ?ここはなんだっけ?」ということが見えてきます。
仮にそう思わなくとも、相手から「これはどういうこと?」と突っ込まれて、わかっていなければ窮します。

つまり、わからないことをその時点で再確認してみるということです。
大事なのは「その時点」です。
1時間後には相手は帰っているかもしれないし、数日後では相手に聞くことすら後ろめたく感じます。
昔の私は、その時点を取り逃がしていたから失敗を繰り返していたのです。

クルマにも当てはまる話です。
自動車を買う際に、販売員からそのクルマの使い方や商品説明、中古車であればキズの有り無しなどの説明を受ける機会があると思います。
整備に出せば不良箇所や、今後交換しなければいけない箇所などの説明もあるでしょう。

そういったときに、わからないことはわからないままにしないことです。
わかるだけでも不十分で、自分の口で「つまりこういうことですか?」と他人に説明できるようになることが重要なのです。

聞いたことを他の人に説明してみよう。

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