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#656 / 2009.10.19

貪瞋痴(とんじんち)

好ましくないと見られてしまうときは、だいたいこれに集約されます。

貪瞋痴(とんじんち)とは、仏教では「心の三毒」といわれます。

まず、貪(とん)とは、むさぼること。
貪欲に際限なくあれこれ欲することです。
動物的欲求や物欲、あるいは金銭欲が強すぎることが、貪(とん)といわれます。
とはいえ無欲ならば良いわけでなく、向上心からくる欲ならばいいのです。
この辺は、少し難しいところです。

次に、瞋(じん)とは、簡単に言えば感情をぶちまけること。
不快なものに対して激しく怒ったり、妬んだり、恨んだりすることです。
不快だといって、みずからがさらに不快感をぶちまけ、周囲をより不快にさせることです。

最後に痴(ち)とは、無知であること。
自己弁護に走ったり、常識知らずで自己利益しか考えないようなことです。
ゆえに、愚かであることを指します。

つまり貪瞋痴は、貪欲だったり、感情の抑制が効かなかったり、また自分勝手なさまを「貪(むさぼり)」「瞋(いかり)」「痴(おろかさ)」の一字ずつにあて表した言葉です。

お金も無いのにわざわざ借金してまでクルマを買ったりとか、やめればいいのに際限なくドレスアップやチューンアップにお金を突っ込んだりとか。
いちいち割り込まれたくらいでイライラし始めたり、そもそも交通ルールを無視して、一旦停止をしなかったり路駐したりなんてことが貪瞋痴にあたるのでしょう。

これらはまだクルマだから、これぐらいで済むのかもしれません。

際限なく物欲全開で給料日前にスッカラカンになる人。
感情のままに怒ったり八つ当たりしたり、悪態ついて周囲に不快感をばら撒いてしまう人。
学校の勉強だけが学ぶこととしか考えられず、また自己都合だけを最優先してしまう人。

でも、自分ではなかなか気づかないのです。
気づかないけれど、徐々に仕事や私生活、あるいは人間関係でもうまくいかなくなるのです。

これは本当に怖いことです。
抜け出せるのは、自分で気づくか否か、なのです。
私だってそうだし、あなただってそうです。

つまらないことで、自分で自分を貶め続けることはありません。
とりあえず、1つずつ貪瞋痴に陥っていないか省みることも大事なことでしょう。

まずは、気づくことです。

こまめに過去を見直そう。

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