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#649 / 2009.09.07

マイナスをさらけ出せる人

先日の選挙で、野党だった民主党が308議席を獲得しました。
与党だった自民党への政策の不満やマスコミの大喧伝もあって、多くの人が民主党に投票したのでした。

政権獲得おめでとうと言いたいところですが、この民主党、実はあまり褒められたものでもありません。
子供手当てやら年金改革などと耳障りの良い言葉を並び立て、代わりに増税する部分についてはほとんど触れないのです。

つまり今回の選挙では、タダにするけど他でガッツリ搾取するよ、ということを平気でやれる人達が日本の舵取りをしていくことになったのです。

マスコミも同罪で、民主党の使いのような報道しかしてきませんでした。
恥ずかしながら私もノーマークだったのですが、高速道路無料化の代わりに1台あたり年間50,000円増税して無料化の財源にすると言明していました。
これは2003年6月22日、もう6年も前に菅直人氏が講演したものですが、こうした我々へのマイナス情報を積極的に報じたマスコミはあったのでしょうか。

もしこれが本気なら、高速道路はタダになる代わりに、所持台数×50,000円分の自動車税を余計に支払わないといけなくなるでしょう。
地方は1人1台でクルマを所有していることも多いので、一家で年間200,000円の負担増なんて話も普通にありえます。

まったくクルマに乗らなくても、確実に高速代を搾取される。
こうして車社会である地方を確実に破壊していくさまを考えると、民主党もマスコミもまさに国賊だと私は強く感じます。

とはいえ、もう選挙も終わったのですから私たちも頭を切り替えて、政策が改悪されないように、また改悪されてもうまくやっていけるようしたたかに生きる知恵を身につけていく必要が出てきそうです。

さて、こうしたマイナス部分には触れずに隠そうとする人達は驚くほどいます。
クルマのセールスマンで言えば、商品説明でプラスの部分しか言わないような人。
観光案内人で言えば、地元の名物や名所しか案内しないような人です。

最悪の場合、自分の話を恍惚かつ延々と語り始めたりするものですから、手に負えません。
聞いているほうがどん引きしていることにも気づかずに、です。

自慢話は、寝てから言え。

実は聞く側は、そうしたプラス部分ばかりを聞きたいわけではありません。
むしろマイナス部分も聞きたいのです。
プラスとマイナスの情報を聞き出して吟味したいのに、嬉しそうに自慢話をされても何も得られず時間の無駄です。

本当に相手のことを考えているのなら、マイナスの部分もきちんと惜しまず出していくことです。

しかし大半の人達は良く見せたがりなので、決まってこう言います。
マイナスは聞かれたら答える、と。

それは、一番最悪なケースです。

そもそも説明して聞いてもらえるというのは、説明側の信頼があってこそなのです。
知りたければ聞けという姿勢は高慢でしか無く、とても信頼のおける人間の態度ではありません。
仮にそういう意識が無かったとしても、聞くほうにははっきりばれます。
すると、あなたは体のいいことしか言わなくて信用できない人だ、と印象付けられてしまいます。

仮に聞かれないで終わったとします。
でもそれは相手が納得したわけでなく、相手の興味対象から完全にはずれたからでもなく、ひとえにあなたが胡散臭いからです。
そこを痛感しなければ、あなたはいつまで経っても胡散臭い人で終わります。

プラス部分だけ話しておしまいなんて、仕事にすらなっていません。
プラスのみならずマイナスもしっかり伝えていける人だけが、信頼を勝ち取っていくのです。

マイナスすらもさらけ出せないようでは、誰の心も揺さぶることはできないでしょう。

マイナスをさらけ出していこう。

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