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#639 / 2009.06.26

プリウスよりエコで安あがりな方法

エコカーへの関心が高まる中、トヨタ・プリウスが発売後1ヶ月間で18万台もの受注を記録したことは記憶に新しいです。
だいたい普通の新型車は月販目標数千台といったところでしょうから、数十倍もの受注があったことになります。
政府のエコカー減税と買い替え補助金制度の後押しもあって、驚異的な受注台数を記録しました。

とはいえ、当初230万円程度で発売予定だったところを、ホンダ・インサイト対策で2代目プリウスをプリウスEXと称して189万円で併売してみたり、メディア向け発表会では暗にインサイトとの比較発表をしてみたうえでの結果です。
企業体質なのかもしれませんが、売るためならなりふり構わないかのような印象はぬぐえません。

このプリウス販売攻勢でアリオンのような他の1.8リッター車種をも喰いかねないと、老婆心ながら気になるところです。

そんなプリウスより、もっと低燃費な方法があります。
しかもエコであり、お金もかからず、そのうえメタボリック体策にもなる方法です。

クルマに乗らず、自転車に乗ることです。

よく考えてもみてください。
クルマを運転しているときは、ほとんど1人乗りなのです。
わざわざ1人を運ぶために、1トン以上もの鉄の塊をガソリンを撒き散らしながら走るのです。
どうみてもエコではないでしょう。

仮にハイブリッドカーに乗っても、消費する燃料はゼロではありません。
結局、自分の体で動くことが一番低燃費でエコになるのです。

とくに地方在住だと、まったくといっていいほど歩かないのです。
どこへ行くにも在来線や近距離のバスを使うより、まずクルマのキーを手にとってしまうのです。
新幹線や高速バスばかりが黒字で地方交通が衰退しているから、どうしてもクルマに頼る癖がついてしまうのです。

仮に飲み会があっても、代行サービスがあるからとクルマで向かいます。
少なくとも私の住んでいる地方都市では、だいたいの人はこういう認識です。

こんな調子ですから、社会人になってしばらく経つと本当に体力がなくなるのです。
学生時代は片道ですら10kmとか20kmを自転車で走るなんてザラだったのに、ドアトゥドアで足腰を使わなくなります。
むしろ首都圏の人のほうが、歩いているでしょう。

私事ですが、3ヶ月ほど前、私は貧血を起こしてしまいました。
久々に自転車に乗ってコンビニまで走ってみたのです。

軽いアップダウンがあるとはいえ、たかだか1kmです。
徒歩やクルマではなんてことも無いのに、妙な冷や汗と吐き気が止まらず、コンビニの駐車場わきで30分もうずくまってしまいました。

体が資本とはよく言ったものです。
移動くらいは手足でなく体を使わないと、本当に老いていくものだと痛感しました。

それから休日は極力、自転車に乗るようになりました。
おかげで20kmくらいの周回コースなら、ヘビーなアップダウンでも行き来できるくらいまでなりました。

ハイブリッドカーじゃ痩せません。

自転車には体力維持の目的もありますが、メタボリック体策の意味もあります。

自転車に乗って体重1kgが1分間に消費するカロリーは、時速10kmで0.08kcal、時速15kmでは0.1207kcalです。
これに体重(kg)と時間(分数)をかければ消費カロリーが計算できます。
性別や年代でも異なりますが、一番消費する20代男性の場合、体重60kg・時速10kmで60分間走り続けたとすると、

60(kg) × 0.08 × 60(分) = 288(kcal)

で、288kcalと計算できます。(参考:摂取カロリー・消費カロリー大辞典
もし自動車の運転であれば、自転車の36%くらいしかカロリーを消費しないので、104kcal程度しか消費しません。

この184kcalのわずかな差が、10年後20年後に挽回できないくらいの差になるのです。

低燃費の言葉に惑わされて、エコを語っていませんか?
お腹をでっぷり膨らませてエアコンをガンガン効かせたハイブリッドカーに乗るよりも、自転車に乗るほうがはるかにエコで健康的です。

せめて週一くらいは、にこやかに颯爽と自転車で駆け抜けましょうよ。

移動こそカラダを使おう。

追記(2009.06.26記)

低燃費や二酸化炭素排出削減は結構ですが、
結局、燃費はゼロじゃないし、自動車生産時にはやっぱり二酸化炭素を大量に排出しています。
単なるエコのイメージでハイブリッド礼賛な風潮になっているけど、本質はもっと違うところにあるんじゃないだろうか、と思わずにはいられません。
イメージだけにとらわれないようにしましょう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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