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#63 / 2001.08.28

駆動レイアウト

クルマには駆動方式があります。
これは走りに大きく関わる要素です。

まず、種類から見ていきましょう。5つあります。

駆動方式 特徴 車種例
メリット デメリット
FF Front engine Front drive : 前輪駆動
駆動系統がボンネットの中で完結
小型車
ミニバン
○室内が広くとれる
○開発コストが安い
○直進安定性に優れる
×曲がるとき外にふくらむ
×加速性が鈍い
×エンジンの振動が伝わる
FR Front engine Rear drive : 後輪駆動
操る楽しさを重視
高級車
スポーツカー
タクシー
○操作性がよい
○乗り心地がよい
○フィーリング重視
×室内空間が狭くなりがち
×コーナリングでの慎重な操作
MR Midship engine Rear drive : ミドシップ
速さ、回頭性を極める
フォーミュラ
スーパーカー
○操作性がよりよい
○重量バランスに優れる
○安定性がよい
×室内空間が極端に狭い
×エンジン音が大きい
×スピンしやすい
RR Rear engine Rear drive : (リアエンジン)後輪駆動
自動車史黎明期から存在
ポルシェ
バス
○とりやすい室内空間
○加速に優れる
×過重移動に気を配る
×途端に曲がりすぎる
4WD 4 Wheel drive : 四輪駆動
安定度抜群
オフロード車
実用車
ラリーカー
○走行安定性が良い
○走破性が高い
○加速性能がよい
×車重の重さ
×コーナーで外にふくらむ
×2駆に劣る燃費

駆動方式こそ慎重に選びたい。
大げさに言えば、その後の生活にも影響を与えます。

例えば燃費。
とくに学生さん達には重要事項です。
どんなに速くても、ガソリンをブチまいて走るクルマはやっぱり宜しくありません。
こと、燃費だけみれば圧倒的にFF有利です。
世界初のハイブリッドカー・トヨタプリウスも、3リッターカー(100kmを3リッターで走るクルマ)VWルポもFFです。

スポーツ走行ではどうか。
普通に考えれば、MR、FRの後輪駆動車でしょう。
マツダRX-7、シボレーコルベット、フェラーリ355と一流のスポーツカーは後輪駆動です。
走りを身上とするドライバーの中には、やっぱりクルマは後輪駆動じゃなきゃと言う人もいます。

ではFFはスポーツ走行は不向きかと言うのは、早計です。
ホンダインテグラ、アルファロメオ155、ダイハツYRV、みなFFです。
三菱ランサーやスバルインプレッサと戦っているプジョー206ラリーカーだって、FFです。
軽い分だけFF有利とも考えられます。

高級感はどうでしょうか。
いやおうなくFRの一人勝ちでしょう。
前輪が駆動しないので、乗り心地が悪くなりません。
加速時にリアが沈みにくいことも美点です。
太いトルクで静かに走るには、FRがちょうどいいのです。
FR以外には、トヨタ・ウィンダム(FF)やアウディS4(4WD)がありますが、少数派です。

地域性もあるでしょう。
舗装路に強い後輪駆動車も、雨天や圧雪時に弱いと言う脆さもあります。
ここで、高度な運転技術が問われます。

北国ならば4WDもありでしょうが、重くて燃費の悪いことも考えなければなりません。
夏だって走るのです。

また、通常2駆で走り、スリップや手動切り替えで4駆になるクルマもあるので要注意です。

こうしてみると、駆動方式ひとつでドライバーの生活や好みの自己主張ができそうです。

FFでスマートに乗るもよし。
FRで静かに走るもよし。

自分をレイアウトしよう。

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