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#627 / 2009.04.06

ETC割引差別

「地方の高速道路をどれだけ走行しても1,000円!」

1,000円という言葉だけが独り歩きしている印象がありますが、2009年3月28日より全国の高速道路で休日特別割引が開始しました。
2011年3月31日までの土日祝日限定の景気対策ですが、それにあわせてETC普及も進んでいるようです。
先ほどカー用品大手のオートバックスに寄ってみましたが、案の定、ETC関連商品はすべて売切れでした。

とはいえ、問題点が多いのも事実です。

  • 土日祝日しか恩恵がなく、土日祝日に仕事をしている人には効果が薄い
  • 商用車や大型車両に適用されず、サンデードライバー比率が増え運輸業に悪影響をおよぼす
  • ETC未搭載車両やクレジットカード未作成者には恩恵がないので、納税者間に不公平が生じる

結局、1,000円ポッキリという目先の損得につられた人達が休日の高速道路にあふれたり、ETC入荷を心待ちにしています。
なぜこういう書き方をするのかというと、官民そろってあまりにも目先しか考えていないと感じるからです。

10年あるいは20年先の将来を考えたら、高速道は無料化したほうが最善です。

景気の悪い時期こそ物流コストを下げ恒常的に景気を上向かせて徐々に自分たちも豊かになっていくことが得策なのに、たかだか「1回数千円の高速代をおまけするよー」と言われホイホイ飛びつくことは愚かしいです。
さらには国に「やっぱりこいつら、ちょっとアメを出せば喜ぶわ」とつけあがらせるネタを与えてしまったのです。

結局、たずねた事もないような片田舎のそれこそ田んぼのど真ん中を無駄に豪華な4車線道路を造らせ続けることに鈍感になり、たいしてうまみの少ない景気対策を有難がって享受できればいいやなんて小さいことを言い続けて老いていく人が大多数なのでしょう。

もう、目先の情報だけで右往左往するのは恥ずかしいから止めにしませんか?

最後は大きく持っていかれるのに、ちょっと得しそうだとホイホイついていく。
うまいことを騙る人達に思考停止して便乗して、そしてお金や時間を失っていく。
同じことの、そのまた繰り返し。

少し考えれば、わかることばかりではありませんか。
今回のETCもそうだし、今更マンションや金を買えという「お金の専門家」達もそう。
ちょっと前は、ETC助成金がどうとか投資信託がどうとか言っていた人達がセリフを変えて煽っているだけなのです。

ギャンブルと一緒で胴元のルールで動かざるを得ない時は、必ず胴元のみが得するようしかできていません。
乗せられているうちはまだ良くて、遅かれ早かれ損したと気づかされるときが訪れるものです。

そうなってから訴訟沙汰になっても、あなたも無傷ではいられないでしょう。
たかだか「得しそう」な直感だけで乗っかると、数十年先には取り返しのつかないことになっているかもしれませんよ。

今の自己利益より未来の社会利益を考えよう。

追記(2009.04.06記)

私が持つクルマはすべてETC未搭載です。
死ぬまでに無料化するとも思わないけど、ETCやら地デジで煽る間抜けな国策にいちいち動じる必要もないでしょう、というところ。
そうでなくとも興味もないし。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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