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#624 / 2009.03.16

死ねない理由

死。
それは、すべての人間に等しく訪れるものです。

いつ、どこでどう訪れるかは千差万別です。
災害等の外部要因によるものかもしれないし、自発的に選択する結果かもしれません。

ここで自発的に選択する死を考えてみます。

日本国内において、自殺者は年間約30,000人。
うち原因が特定できた人は23,000人。(平成19年)
さらにその63%の約14,500人はうつ等による健康問題、また7,300人は経済・生活問題が原因といわれています。

ひらたく言えば、心身かお金の問題で死が選択肢に入るということです。

私にも似たことがあります。
私事で申し訳ないですが、毎月少しずつ蓄えているし無借金生活を貫いているから金銭的にはなんとかなるのです。
しかし仕事のミスや3週間連続無休で毎日長時間勤務したりしていると、ふと「死ぬのもアリかも」と考えたりするから困ります。

かつて歩道を歩いていて走っているクルマの前にふらふらと出そうになって止められたり、クルマで帰宅途中に「このまま単独事故を起こしたらどうなるかな……」などとリアルに考えていたりして、結局未遂で終わったものの、冷静に考えてみると空恐ろしいことをしてきています。

とはいえ、死を選ぶのは愚策なんだと思うのです。
いずれは訪れる死を、わざわざ招き寄せる必要は無いのです。
結局、私は死なないまま、今に至っています。

それ以前に私は臆病だから、そんな愚策を実行する勇気がありません。

あまり、死を意識してはいけません。

あなたは自分が死んでしまった後のことを考えたことがあるでしょうか。
きっと最初の1週間は衝撃的なニュースとして話題にされるでしょう。
親族は深い悲しみに包まれ、友人や知人達はただ絶句するでしょう。

でも、その後は?
あなたに縁遠い人から順に、きれいさっぱり忘れられてしまうことでしょう。

あなたの人生では最期の大事なイベントかもしれませんが、地球の長い時間軸上では無情にも1イベントとしか受け取られないのです。
そんな小さくしか捉えられないことに対して、最終手段的に考えたりくよくよ思いつめたりしてもしょうがないのです。

輪廻転生も当てにできないでしょう。
今、地球全体で65億人いますが、そもそも動植物全体の母数から見れば65億すら微々たる数字です。
転生うんぬんではなくて、人として生まれ変われるか時点で大バクチなのです。

第一死んだことが無いのだから、くよくよ死について考えてみても堂々巡りになるだけでしかありません。
そんなくらいなら、生きることを大事にしたいです。

今できることを、何を言われようとも一個ずつ一個ずつゆっくり着実にこなすだけ。
それでいいのだと思います。

経験したことの無い「死」より、経験したことのある「生」を大事にすればいい。

長く生きていれば、絶対にいいことがあるはずです。

生きることを大事にしよう。

追記(2009.03.16記)

自分が死んでしまうと、悲しむ人が少なくとも1人います。
それは自分です。
そもそも誰か1人でも悲しむ出来事は、すべきではありません。
ゆえに死んではいけません。
あとは、「自分」を「あなた」に置き換えて読み直すだけです。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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