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#61 / 2001.08.24

パペット

先日、幼い我が子を殺して運河に棄てた両親が逮捕されました。
その子は日ごろから虐待を受けていたそうです。
痛ましい事件です。
幼い命は親の手で、幕を閉ざされたのです。

と、ここまでは両親逮捕から2、3日間の話題です。先週の話題です。
今週になりました。
今日は幼女誘拐やら、特許確認やらまったく違う話題が報じられています。
あれだけ大きく報じたのに、虐待殺人事件はまったくなかったかのようです。

あれだけ騒いだのは、なんだったんですか。
コメンテーターなどと称する胡散臭い人がしゃしゃり出ては、 「最近の親はなってない」だの、「社会が悪い」だの偉そうにのたまっています。
それに同調する司会者に視聴者。
即席知識人団のできあがりです。

みんながまじめに虐待問題を考え始めたのかな、と少しばかり期待しました。
ところが今度は、幼女誘拐事件です。
虐待の「ぎ」の字は出てきませんでした。
そのうち加害者の人権などと言い出す「人権を掲げたいだけの」団体も出てくるでしょう。

結局、常日頃はなんにも考えていないのです。

いつも最新ネタばかり追いかけて、考えるフリだけ見せたり、揚げ足取ったり。
そんな自分にうっとりですか。
私は、うんざりです。

マスメディアだからって、一面的な思想に片寄っていないとは限りません。
メディアを盲目的に信じて、いちいち驚いたり、いちいち怒っているのですか。

傀儡(かいらい)。
パペット。
操り人形。

そんな言葉が、思い浮かびます。
自分でじっくり見比べて、自分でじっくり考えないとメディアパペットになってしまいます。
白目むいたり、口をパックンパックン開けるのは大変ですよ。

メディアはとにかくいろいろ言ってきます。
でも、いつもワンパターンなのです。
人々の話題をさらうだけさらって、時期を見ては、ハイおしまい。

新車販売に似ています。
ワンプライスだ、リセールバリューだなどと、いろいろ言ってきます。
でも、よくよく考えれば、すべてセールストークなのです。
すべてを真に受ける必要はありません。

クルマも情報も、本当の価値はその人にしかわかりません。
見比べたり考えたりするのは、他の誰でもないあなた自身です。

主導権を握ろう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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