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#6 / 2001.05.13

悪癖「だんごとゆとり」

日本人は群れるのが好きな民族だと思います。
土日の繁華街や行楽地など順番待ちの行列がよくできます。

ある笑い話。
あなたは船に乗船しています。
突然、船が何かに衝突し、破損部分から浸水します。
船が沈みかけたとき救助船はわずかしかありません。
全員の乗客は乗せられません。
浮き輪一つで海に飛び込んでもらうしかない状態です。
このとき船乗りだったら、乗客になんと言って飛び込ませるでしょうか。

こう言うのだそうです。
アメリカ人には「あなたには高額の保険がかけられている」、と。
イギリス人には「あなたは飛び込んで名誉を得るのだ」、と。
そして日本人にはこう言うのです。

「もうみんな飛び込んでますよ」、と。

笑えません。
大型連休、盆暮れ正月と民族大移動しているわれわれ日本人が、この話をちっとも笑うことはできないでしょう。
遥か古代のムラ社会から、我々の意識は何ら変わっていないのが皮肉です。

交通もまったく同じで、たいてい高速を走れば、右端の追越車線よりは左側の走行車線が連なっています。
当然、追越車線を走る車もいます。
そのほとんどは時速100キロ前後を遵守しています。
もちろん時速100キロ自体は、まったく悪いことではありません。

問題は二つ。車間距離と追越車線走行車。
一般道と同じ感覚で走っているドライバーが非常に多いことです。

まず車間距離。
ついていこうとするあまり車間が縮まっていませんか。
大型トラックや長距離バスのすぐ後ろを走っているクルマなど見ると、自殺したいのかなと本気で考えてしまいます。
前走車にぶつかったら、どうあがいても後ろからぶつけたあなたに非があります。
あなた自身も亡くなるかもしれません。
絶対やめて下さい。

そして追越車線走行車。
ミラーで後続車を確認してください。
あなたは走行車線と同じ感覚で走っていませんか。
ゆとり運転とはき違えていませんか。
あなた一人がゆとりだと言い張っても、後続車のイライラを募らせている原因があなたの傲慢さだとしたら、それはゆとり運転ではないのです。

ちなみに私の経験上、遅い追越車線走行車ドライバーは頑として譲らないタイプが多いです。

譲ることは負けではありません。
移動している時間軸が人それぞれ違うと言うことです。

「ニッポン人」の殻を破ろう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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