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#597 / 2008.09.01

自分の領域

隠したくても隠しきれない時代です。

商業主義が蔓延しすぎて、事実虚構関係なくあらゆる情報が不特定多数に簡単に伝わる世の中です。
企業不祥事はもちろん、女性の裸ですら速くしかも安く分かってしまうようになりました。

世間の不条理な面がさらされて改善されていく反面、自分をさらけ出しすぎて取り返しのつかなくなる人が増えました。
ことインターネットではブログが炎上したり、プロフィール公開していたため実際に刑事事件が起きたりもしています。

単に、自分のプロフィールを明らかにしておかなければいいという話ではありません。
自分の領域だと思っていても、実は他人の目にさらされていることに気づいていない人が多いという話です。

この手の話をすると、「他人に迷惑をかけていない」と反論する人が現れます。
それが実は、迷惑をかけているのです。
あなたの好きな人物、例えば家族や恋人に迷惑がかかるのです。

クルマで考えてみてください。
公道を走るクルマにはすべてナンバープレートが装着されています。
これで持ち主が特定できてしまうわけですが、それを忘れて危険運転を行なっているといずれ警察にマークされるかも知れません。

以前はNシステム(自動車ナンバー自動読取装置)だけでしたが、今や車載カメラやカメラ付ケータイが市販されている以上、誰にでも記録できてしまう時代です。
そうすると自分の予期せぬところから証拠発見、なんてこともありうるわけです。

自分だけが被害にあうならまだしも、家族や恋人にも波及したりするともう目も当てられません。
しかも世間には、そういった周囲に対してまでも面白おかしく好奇のまなざしを向ける人達が多々います。

何事にもTPO、それもとくにP(場所)を誤らないことです。

もしも奇特な人が車内で素っ裸になって、そのまま公道を走っていたり駐車場に停めていたらどうしますか?
決まって「他人に迷惑をかけていない」と反論されるでしょうが、「世間的に迷惑をかけている」ので理解は得られません。
そんなことになって捕まったら家族も外に出たくなくなるでしょうし、下手すれば末代までの恥とばかりに離縁されるかもしれません。
さすがに裸で離縁は微妙なところですが、もっと重大な事件であれば考えられます。

それと一緒なのです。
いくら「自分は悪くない」と主張したところで、他人の目があるところでやってしまえば意味がないのです。
他人の目があるところ、すなわち公の場ですから結局、場所をわきまえないとあなたも含めた周囲の人間に暗い影を落とすこともあるのです。

自分だけの領域なんて意外と小さいものだ、と知ろう。

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