トップ > コラム > コラム No.584
 
トップ > コラム > コラム No.584

#584 / 2008.06.04

正のココロ

正という字の解釈は、「ただしい」だけではありません。

かの詩人、相田みつをさんは正を「原点に立ち返ること」と説きました。
正の字は「一」と「止」で構成されていて、一とは原点であり自分である、と。
その原点にとどまることから、つまり自分の原点に立ち返ることが正であると考えたのです。

ただの横棒かと思いきや、さまざまに解釈できそうでとても興味深いです。

ちなみに私は、「一」とは今を指しているのだと考えます。
すなわち、今とどまることが正です。

翻ってみれば、成熟しきったこの国で今もなお無邪気に拡大路線を信じている人達がいます。
信じることが悪だといいませんが、もっと大きな危機ではなく自分に都合のよい未来とのギャップしか見ていない人は結構います。

携帯電話やネットが原因だと決めつけて、だからクルマが売れないといっていませんか?
破綻しかけている地方自治体に勤めながら、首長の人件費削減策に文句を言っていませんか?

今、この時点で一度立ち止まってみてください。

生きていく以上、常に成長しつづけられるわけではありません。
衰退もあれば、変化のないこともあります。

いずれも長い年月での一過程でしかないのですから、潔く止まることを恥じる必要なんてありません。
むしろいつまでも拡大路線を信じていることのほうが、ブレーキペダルを踏みながら未練がましくクリープでちょろちょろ前進するようで大変みっともないです。

命までとられるわけではないのです。
スパッと止まってもいいのではありませんか?

潔く止まろう。

サイト内リンク