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#575 / 2008.04.06

シャメる人

規制をかけるパトカー。
駆けつける救急車。
大きくなる人だかり。

不幸にして起こった事故現場。

パニクってオロオロしてしまっている当事者。
負傷者を救出すべく動いている人達。
事故処理にいそしむ人達。

そして、そんな人達をただ傍観しているだけの群集。

確かにしゃしゃり出ていっても邪魔になるだけでしかない。
ならば、傍観しているというのは1つの正解かもしれません。

しかし同時に、面白半分にケータイで撮影している人達を見ると悲しくなってしまうのです。

当事者達が必死になっている横で「頑張ってね〜」とばかりに傍観者を決め込んでしまう。
現場で必死になっている人たちに対して、こんなに失礼なことはありません。

「ジャーナリスト気取りの素人風情が一心に……。
 こいつらにしちゃ他人の命なんかどうでもいいんだろうな。」

当事者から見たら、こんな風に思っているのかもしれません。
私などは俗人ですから、当事者になれば少なからずこう思います。

携帯電話で撮影できるようになって、撮る行為が気軽にできるようになりました。
その気軽さが、意図せず当事者達の気持ちを逆なでしていませんか?

明日はわが身、といいます。
興味本位で被写体をとっている人が、いつなんどき被写体にされるかわからないのです。

あなたはけして、面白半分にパシャパシャ撮ればいいわけではありません。
本当にあなたに必要なのは、面白半分のスクープ映像ではなくて晒される人への気持ちを汲める心だと思うのです。

意図せず晒し者にされている人達の気持ちを、あなたは汲み取れていますか?

被写体より心にフォーカスしよう。

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