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#572 / 2008.03.16

渋滞台数

[問題] 渋滞30kmの道路に、車は何台いますか?

こういう問題を出されると、途端に思考停止する人がたくさんいます。
挙句には、いきなり切れだす人もいます。

この手の問題には、正解がありません。
なぜなら、状況によって回答が変わるからです。
車種によって全長や車間距離が変われば、正確な台数だって変わります。

正解のない問いを出されると、わからないで終了してしまう人と概算でも答えようとする人に分かれます。
たったこれだけの違いですが、老けやすいかそうでないかを決める大事な分水嶺だと考えます。

どうせ正しい答えなんかでないのだから、ざっくりわかればいいのです。

自動車の全長と車間距離の和を1台分と考え、総距離から割ればおのずと概算は求まります。
結果からいえば、3,750台のクルマが30kmの間に一列に並ぶのです。

概算だから、以下のように計算すればいいのです。
軽自動車の全長は3.4m、大型トラックで全長約12m。
単純に平均を取って7.7mと仮定したいところですが、乗用車が多いでしょうから大型セダンサイズの5mを全長と仮定します。

また車間距離はドライバーによってさまざまですが、3mと仮定します。
停止中に1台横切れる、また前車のリアが俯瞰できる距離ということで3mです。

5(m)+3(m)=8(m)。
つまり1台当たり、平均8mの長さを占めると考えられます。
これを冒頭の30km、つまり30,000mから割ると、30,000(m)÷8(m/台)=3,750(台)と求まります。

しかも、このお話は片側1車線が前提です。
もし主要高速道のように片側2車線、片側3車線となれば、それぞれ7,500台、11,250台と求まります。
つまり渋滞30kmのなかには、7,500〜11,250台がはまっていることを表しているのです。

すべてにおいて正確に割り出す必要はないのです。

学校のお勉強みたいに答えが明らかなものばかりではない、ということです。
また、なかにはやたら1の位まで求めないと気がすまない人がいます。

別に報告書を作るわけではないし、概算がつかめればよいのだから10秒程度で求まればいいのです。
あまり正確な数字にとらわれすぎて一歩も動けないなんてのは、何もしないのと一緒です。

まったく何もしないでいるくらいなら、概算を予想して考えたほうがはるかにマシです。

概算でいいから、考える癖をつけることです。
ちょっと考えればわかることなのに、「わからない」で思考停止していませんか?
もしくは、あまりにもつまらないところにこだわりすぎてまったく動けないでいませんか?

大事なことは、小さい一歩を踏み出すことです。

概算力を鍛えよう。

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