#570 / 2008.03.01
ローギア
見せてもいいけど、きっと想像以上の酷さに目をそむけたくなるぜ?
刃はボロボロ、ミッションオイルは真っ黒。
いくら酷使するローギアとはいえ、さすがの俺も限界だ。
新品当時は大事にしてくれてたんだがな。
きっちり慣らし運転したし、丁寧にシフトチェンジしてくれていた。
勢いはあったけれど、それでもクルマに負担の少ない運転だったもんだよ。
今じゃどうだい。
みすぼらしく残り少ない燃料でムリヤリ走らせようとしているだけ。
そのうえ、より低いエンジン回転数でまわそうとするもんだから、ノッキングが激しくてしょうがない。
おかげで俺はボロボロ。
もっと大事に乗ってくれれば、今だって最高のスタートダッシュを披露できたんだがな。
翻れば、トップギアなんかほとんどキズがない。
このクルマ、かつてはグングン加速して、世界に名前をとどろかすぐらい速かったんだ。
ところが失速して、今じゃトップギアを使える速度域に達せない。
皮肉なことに、トップギアの速度域まで出なくなっちゃったんだね。
俺ばかりがガンガン磨り減って、トップギアはキレイなもんだよ。
この酷使差は異常だよ。
それを見えないフリしてガタガタ言わせながら走らせているんだよ、このクルマ。
オーナーに言わせれば、一応前進しているから大丈夫だの、挙句「壊れるギアが悪い」などとのたまう始末。
メンテだのアクセル開度を見直すなんてことは、思いもつかないことらしい。
ふぅ……、オーナーが何も考えないようでは救えねぇよホント。
ちゃんと問題と向き合えないし、責任転嫁か切り捨てることしかできないときた。
ムダに長生きしてるくせにやることは中学生以下、ではお笑い種もいいトコだ。
〜
ケチと節約とはどうちがうのか、考えたことはありませんか?
私はこのように考えています。
- ケチ:何事に対してもお金や時間を出し惜しみすること。
- 節約:自分が支払おうとするものすべてを洗い出して、そのなかで要らないものを省いていけること。
例えれば高速料金のようなものです。
どうしても急がなければいけないときに、高速道路を利用します。
これは相手との信頼は省けないから、高速を利用するのです。
もしこれが高速代をケチったら、あなたのお金が浮く代わりに相手からの信頼は無くなります。
要らないものを見分けられないで節約したつもりになると、簡単に取り返しのつかないことになります。
とくに現代、本当に要るものまで要らないと判断する人が増えました。
労働者への最低賃金はもちろん、食の安全すら平気でないがしろにされる時代です。
中国産冷凍食品から毒物が検出されてもなお、国民の命より中国を優先する某国首脳もいます。
私達にとって本当に必要なことすら、ケチな人達はバッサバッサと切り捨てているのが現実なのです。
〜
別に被害者ぶりたいわけじゃないけど、どうでもいいとしか考えていないんだろうな。
……もういいよ。
とっととミッション壊れちまえ。
いろんなものケチったツケだろ。
燃費を意識しすぎてちゃんとエンジン回さないとか、ミッションオイル交換代をケチったとか。
裏方で俺達が頑張ってるからこそ、今スピード出せているんじゃないのか。
昔はきちんとメンテしていたくせに、今じゃ気にもかけない。
どうぞご勝手にやってくださいな。
こうやって俺は削れていく。
その間は回し続けてやるさ、一応ね。
でも、完全に止まったらどんな顔するんだろうな。
あわててギア替えようとしても、替えがなくて立ち往生しかできないんじゃないか。
まぁ、こんなやってローギアばかり酷使するニッポン号じゃ、いずれ止まるだろうな。
もちろん止まってくれたって、全然構わないさ。
きっと残ったトップギアだけで、ゼロから再発進させられるんだろうからな。
要らないつもりのところで、一旦とどまろう。
こんな視点で書いていますが、私は捨て鉢じゃないですよ。
あと、捨て鉢を推奨するつもりでもないので、誤解なきようお願いします。