#53 / 2001.08.13

テレぽん

私は電話を持っている。
自宅とPHSに1台ずつあるが、自宅のはまったく使っていない。
どこでも持ち歩けるPHSに頼りっぱなしだ。
ついでにいえばインターネットに繋いでいるのもPHSだ。

私は常にマナーモードにしている。
着信時に無音で震えるのだ。
これだと自分で気づかないこともあるが、相手に気づかれることもない。

かかってきたらすぐ出るのは当たり前だ。
でもいつだって即応できる状況なんてないはずだ。
運転中はいうまでもなく、映画に行った時、移動中、デートしている時。

映画館でけたたましい着信音が鳴ったら、鑑賞中のお客さんはどういう気分になるだろう。
バスや電車内で通話したら、周りの乗客や医療機器をつけている人はどういう気分になるだろう。
楽しく会話している時に、突然かかってきた電話にでたら相手はどういう気分になるだろう。

そう考えれば、むしろ即出られない状況が多い。
それでも電話に出なきゃというのでは、目の前の相手にたいして非常に失礼だ。

「ごめんねぇ突然鳴っちゃってぇ」なんてセリフは聞きたくない。
どうせ着信履歴は残るのだから、後でかけなおすか、最初っから電源を切っておけばいいのだ。

運転中の電話も同じだ。

最近でこそ、クルマの中で通話する人が減ってきた。
これはいいことだ。
電話ほど運転を妨げるものはない。

私は車中でかかってくると、たまに出てしまう。
まずいと思いつつも出てしまう。
あとでかけ直すよと、相手に断るために出るだけだ。
本当ならば「運転中モード」にすればいいのだ。
しかし、いちいちモード切替なんて面倒くさいから、ずっとマナーモードにしっぱなしだ。
まだまだ未熟だ。


マナーがなってない。
うるさい着メロ。
うるさい会話。
なぜかご自慢の着メロを響き渡らせる。

あぁ、君のは16和音のきれいな着信音だねなんておマヌケなこと考えてる人はいない。
他人の着信音なんてうるさいだけだ。
だから、私は常にマナーモードなのだ。

話し声も気をつけよう。
電話中は知らぬ間に声が大きくなる。
話が盛り上がるのは仕方がないのだ。
だから声が大きくならないように保つのが難しい。
でも、話している当人は気がつきにくい。

それでも減らない。
きっとこんな事書いていると、「俺の携帯なんだから、俺の勝手だろ」と言われそうだ。
まさしくエゴ。
くだらない個人主義ここに極まれり、だ。

本屋で騒ぐ子供達みたいなことは、しないでほしい。
それを野放しにする親にもなってはいけない。
個性を出そうとしてオヤジ丸出しじゃ奥ゆかしくない。

その心配りのなさで目前の相手を寂しくさせないでいただきたいのだ。

目の前で話されると相手はどういう気分になるか考えよう。