枯渇民
猛暑が続き、全国各地では熱中症にかかる人が増えています。
こと自動車においては、渋滞中の車内で熱中症にかかるケースが多いのです。
直射日光にさらされ、また水分を摂らないで炎天下の車内にいれば、いくらエアコンが効いていても熱中症にかかってしまいます。
優等生的に書けば、こまめに休憩をとりきちんと水分補給しなさい、です。
しかし数十kmも渋滞している高速道路のなかでは、容易に水分補給なんてできません。
じりじりと鬼のように照りつける灼熱の太陽。
エンジンから殺人的な高熱を放つクルマ達の長い長い列。
出口はおろかSAやPAすら見えず、路面から見える陽炎がいっそう暑さを痛感させる。
空調の効いたスタジオからキャスターが「渋滞○○kmです」なんて言っていたのを思い出すと、閉口するしかありません。
真夏のドライブでは、日除けと多めのスポーツドリンクを用意してからにしましょう。
体内の水分が枯渇してしまっては遅いのです。
さて、ほうっておくと枯渇するのは、石油資源についても同じです。
にもかかわらず暑い思いをしたくないがために、エアコンを最強にし停車中でもアイドリングをやめません。
30〜40年すれば石油資源が枯渇するといわれ続けていながら、自分達だけのうのうといい思いをする。
豊かさをさんざん享受しておいて、10年後、20年後の地球のことは何も考えていません。
どんなに弁解しても、それが現実。
我々の心は、そこまで枯れきっているのですか?
後世の資源を喰いつぶす生き方は、人間そのものをも滅ぼすでしょう。
年金や国債、高速道路なんてのはまさにそうで、自分達の欲望のために未来にツケを残していくのです。
そしてこのまま放っておいたら将来、私達の子孫はこういうかもしれません。
「我々の先祖は結局、何もしなかった」
子孫がいれば、まだいいのです。
もっと悪い冗談を言えば、私達の子孫すらいなくなっているかもしれません。
モラルを遺し、無駄をなくすこと。
日本人は、それすらもできない枯渇した民ではないはずです。
今のあなたが潤うことは大事ですが、将来を潤すことはもっと大事です。
本当に潤さなければいけないのは、のどではなく我々一人ひとりの心ではありませんか?
追記(2007.08.18記)
ガソリン1リッター消費につき、二酸化炭素(CO2)発生量は約2.3kg。
電球100W点灯時間に換算すると、約65時間分。丸2.7日分。
まずは、無駄なガソリン消費からなくしていかないとね。
追記(2007.08.25記)
日本の債務残高は、2007年6月末時点で836兆5213億円。(財務省が2007年8月24日発表)
前時代のツケだけ後世に残していくのな……。
追記(2011.11.02記)
文体を変更しました。
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