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#524 / 2007.07.22

本郷猛を鍛えてはいけない

ちまちま小手先で速めたところで、ダメなものはダメなのです。

株式会社ワイキューブ代表である安田佳生さん著の「千円札は拾うな。」に、「本郷猛を鍛えてはいけない」というフレーズがあります。

本郷猛とは、仮面ライダー変身前の男性です。
その本郷猛をどう必死に鍛えても、仮面ライダーになることはありません。
彼を鍛えたところで、ショッカー戦闘員には勝てても怪人には勝てないのです。
怪人を倒すためには彼が劇的に変化しなければ意味がない、というわけです。

まさに同感です。
今のシステム内で頑張っても、本人の自己満足しかもたらさないことが多々あるのです。
闇雲にあがけばなんとかなる、というのは愚策以外の何者でもありません。

運転も同じです。

時おり、先を急ごうとして煽ってみたり車線を変えてみたりと忙しいドライバーがいます。
「ハイハイ」と道を譲るも、次の信号で一緒に引っかかったりしていたりします。
そしてしばらくストップアンドゴーを繰り返すのですが、自分と大差ない場所を走っていたりします。

私はよくそのドライバーの顔をチラと覗いてみるのですが、悲壮感あふれる貧相な顔しか見たことがありません。
きっと、毎回同じことの繰り返しで徒労感しかのこっていないからでしょう。

大変愚かしいことです。
確かに忙しく動いているとその分速く進める気がします。

しかし、実は全然速くないのです。
そこに気づかず闇雲に動いていることに酔いしれているうちは、それ以上の速さは得られません。
そして他者のスピードにブーブー不満を言うだけで、貴重な一生を終えていくのです。

少し頭のいい人は、高速道路をつかいます。
でも、もっと頭のいい人は、そもそも速く行かなければならない状況を作りません。
今あるシステムを疑うのです。

本当に急がなくてはならないのか、ということを自問してみるのです。
身内や親戚が急病に倒れたときなどは別として、顧客先への急行や遅刻しそうなときほど速く行きたがります。
それは今の自分の環境がそうさせたものです。

顧客先に急行しなければいけない仕事をしてしまったり、夜更かしで寝坊をしてしまったりが主な原因ではありませんか。
もっとうがった見方をすれば、そもそもそういう仕事や環境を選んだことから、結果的に急がなくてはならない状況に追い込んでしまったとも言えませんか?

どうせ一般道路でスピード競走したところで、時間的にはたいした差はつかないのです。

なぜ、高速道路を走らないのですか?
なぜ、深夜に走らないのですか?
そもそもなぜ、他人に任せず自分で走らなければならないのですか?

同じ土俵でくだらない競争をしているより、もっと違った状況に変えていきましょう。
一般道路で速さを誇示し続けたいなんて、回し車をまわすネズミとどこが違いますか?

今を捨て去るくらいの劇的な変身をしよう。

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