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#513 / 2007.05.13

車内雰囲気

車内は、格好の修行場です。

クルマにはたいてい1人で乗車することが大半でしょうが、 ときには家族や友人、あるいは仕事仲間を乗せることもあるかと思います。

もしもあなたが運転手でなく助手席に座っていたとしても、 自分以外の人間が同乗していると、雰囲気の重要性にいやというほど気づかされます。

例えば、祖父母と同乗しなければいけない時を想像してみてください。

祖父母と同乗する時、あなたは顔をしかめずに乗り続けられますか?

老いてくるといろいろなにおいを放ちます。
それは仏壇のにおいだったり、薬や湿布のにおいだったりします。
その時、窓を全開にしたり「臭い」などと言葉にしないことです。

あなたが避けたがると、たとえ言葉にしなくても祖父母は罪悪感にかられます。
もしくは反発心を起こしてしまうかもしれません。

においとはそういうものです。
本人が意図しないうちに放ってしまうものです。
そしてたいていのにおいは、あなたにとって非常に不快なものです。

そこを踏ん張って、あなたはニコニコできるかどうか、です。

ニコニコしなさいというのは、同乗者としての祖父母を不快にさせないだけではありません。
数十年後の自分が同じことをされたらどう感じるだろう?、と考える力を養うためです。

アクションしてしまうことは簡単です。
しかしその前に忘れないでください。
自分が与えた厚意が思わぬ形で返ってくるように、 自分が与えた行為も思わぬ形で返ってくるものです。

もし、あなたが運転手だろうと同乗者だろうとしても、 まずは、周囲にいる一人ひとりの思いに気づいてあげることです。
そしてそういった思いに気づいてあげられるようになるためには、 普段から意識していなければできません。

何事も一朝一夕には身につきません。
普段から意識し続けて、はじめて相手の思いがわかるようになっていくものです。
こうすれば、あなたはひと回りもふた回りも素敵になっていくでしょう。

クルマは、閉じた空間に限られた少人数しかいないのです。
大人数の心をつかむより、少ない一人ひとりの心を知るほうが敷居は低いです。
そう考えると車内は、格好の「心を読む修行場」なのではないかと思うのです。

においすら、ニコニコで吹き飛ばそう。

追記(2007.05.13記)

あなたが運転手なら、同乗者は「あなたの厚意を享受させてもらっている」ことを知ろう。
あくまでも、あなたが同乗者を「乗せてあげている」のではなくて、 あなたの人間性に同乗者が「共感している」のです。

同乗に限らないけれど、あなたが「傲慢」であればあるほど、人はどんどん離れますよ。

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