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#50 / 2001.08.06

50:50

対称は、美です。

これは文化圏によって賛否分かれるところです。
とりわけ日本以外では、左右対称がよくあるようです。

海外と日本の建築文化でみてみましょう。
海外では、タージマハル、凱旋門等、左右対称な外観であることが多いです。
どうやら海外では、対称が好む人が多いようです。
しかし日本では、確かに平等院鳳凰堂のような対称的に造られた建築物もありますが、 日本庭園のような非対称建築物に感銘を受けたりするものです。

もちろんどちらがいいとは言い切れません。
どちらにも美があります。
しかし、ここではあえて、対称のバランスのよさを語ろうと思います。

クルマは、そのほとんどが対称的に造られています。
もちろんシャーシ形状やエンジン位置のような内部構造から、ナンバープレート位置に至るまで必ず対称という訳ではありません。
しかし対称的な箇所は多いのです。

たとえばフロントマスク。いうなれば人間の顔に相当する部分です。
これが非対称だったら、やはり不細工です。
本当は人もクルマも顔は完全な対称ではないのです。
これはクルマが生まれる時に人間が関わっている証拠なのです。
やはり、あまりに精巧すぎるのは、人間味がないのです。

走りを意識した車種も、やはり対称です。
ボンネット中央にエンジンを配し、そこから後輪に繋がる車軸を通します。
左右の重量バランスが悪いと、走行中に少しづつ寄っていってしまうのです。
特にFR車や富士重工車は、左右対称な造りです。

前後の重量バランスも対称だと美しいものです。
前後バランスは、挙動に即影響しやすいのです。
前のめりだと曲がりにくいだろうし、後ろが重いと逆に曲がりすぎそうです。
理想重量比は、前後50:50です。

クルマも人も同じです。
どちらかに片寄ってばかりいれば、苦しいのは当然です。

片寄った思想、片寄った価値観、片寄った人間関係。
あらゆるところが片寄っています。
新聞やメディアでさえ、片寄っていることも珍しくありません。

おそれるまでもありません。
いろいろな見聞を通して、自分で納得いくまで考え抜けばいいのです。
ふらふら揺れて揺れつづけることで、真正面を向けるのです。

正しい答えは、自分で見つけ出していきましょう。
他人の意見に踊らされているうちは、所詮、ヒントを握っただけで喜ばされているだけなのですから。

ヒントなんか答えじゃないのです。

生きるやじろべえになろう。

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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