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#492 / 2006.12.17

等身大プレミアム

安くてそれなりの物と、高くてそれなりの物。
価値という基準で物が二極化していく今、高価な物は無駄に贅沢です。
クルマなどは、特にそれが顕著です。

高級車は数あれど、その大半は物欲を満たすだけの贅沢カーでしかありません。
巨大なボディに大枚はたいて、分不相応な高級感を味わわせてもらっているに過ぎません。

とくにクルマは、車格に合わせて税金やガス代の負担が増えます。
等身大のクルマに乗ろうとすれば、おのずと高級車は遠ざかりがちです。

しかし私は今日、等身大で乗れるプレミアムカーに乗ってきました。
日産ティーダ(C11型)です。

各メーカーがしのぎを削る5ナンバークラスで、あえて日産ティーダを取り上げてみました。
サニー名から決別し上質をテーマに開発されたこのクルマに、等身大なプレミアムを見出したからです。

ティーダのすごい所を一言で言うと、高級車を5ナンバーサイズで本当に具現化していることです。
正直、リアシートに座りながら足が組めるコンパクトカーは他に見たことがありません。

2,500ccクラスのインパネ、フカフカなシート、エアサスかと間違えたほどのサスペンション。
イモビライザ付きインテリジェントキー、ティッシュケースがすっぽりはいるグローブボックス。
それでいて静粛性に優れた直列エンジン。16km/Lの低燃費。

欠点らしいところは、たたんだリアシートがフルフラットにならないことくらいしかありません。
しかし、リアシートがリクライニングになることを考えれば充分に納得がいきます。

本当に、販売価格以上の付加価値がつまったクルマです。
試乗前に欠点をあら探しするつもりですべてをいじってみたのですが、欠点が見当たらないのです。

オーナーの心を満たすために、真剣に設計されたクルマだと確認できました。
それ以上のティーダの魅力は、日産:ティーダ公式ブログに譲ります。

さて。

このティーダから、1つのキーワードがわかります。
「等身大以上の価値提供」です。

等身以下でもなく等身大でもなく、等身大以上のものを提供しているのです。

コピー取りの例で考えるとわかります。
「コピーとって」といわれた時、あなたはどうしますか?

用紙サイズや片面/両面を確認せずにモタモタやっていたら、さすがにお粗末です。
部数もサイズも印刷面も全部指示通りだったら、とりあえず合格。
それにくわえてパンチあけやホチキス止めまでできたら、指示以上の価値を提供したことになります。
もしパンチあけやホチキス止めが不要なら、どれだけ迅速にできるかに置き換えてください。

勘違いしがちですが、上司うけを狙うことが目的ではなくて、 どうしたら等身大以上のものを提供できるかを常に考えて行動することが大事なのです。

100のものを1,000とか10,000で提供することは、なかなかできません。
でも、110とか120で提供するなら工夫次第でできることが多いです。

このプラス10、プラス20ができるかです。

思うだけではダメです。
考えるだけでもダメです。
もしできても、ほめてと言わんばかりに公言するのもダメです。

「付加価値でほめてもらう」ことが大事なのではなく、 「付加価値をいかに提供でき続けるか」が大事なのです。

むずかしいですが、やってやれないことはありません

ほめてもらうためにやると、いつか折れるときがくる。
でも相手のためにしてあげると、いつか自分にいいかたちでかえってくる。

日産ティーダを見ると、ふと、そんな気にさせられるのです。

等身大以上のクオリティを提供しよう。

追記(2006.12.17記)

今回は、日産サティオ福島・郡山店様のご協力をいただきました。
大変ありがとうございました♪

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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