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#489 / 2006.11.26

擬態語トラブル

クルマを音であらわすと、なんの音になりますか?

ブーン。
ブロロロ。
ブップー。

出てくる答えは人によってさまざまです。
たいていはクラクションや排気音を模した音で表現されます。
赤ちゃん言葉にある「ブーブー」なんてのは、まさにそうです。

このような音を発しているものを模した言葉を、擬音語といいます。
また、これと似たものに擬態語があります。
擬態語とは音を発しないものを模した言葉で、ワクワクやスッキリがあります。

擬音語や擬態語は大変便利な言葉ですが、大変難しい言葉でもあります。

「ガーッ」という言葉があります。
勢いを示す言葉ですが、これがトラブルを呼びやすいのです。

「ガーッって行って、ガーッって食べて、それからガーッって……」

話し手はいいのです。
自分の頭でイメージが出来上がっているからです。
しかし、これを聞かされてもわかりません。
正直、この人は何を言ってるんだろうと思います。

実際に「ガーッ」って発しながら行動する人はいません。
会話で聞くならいいのです。
でも説明する時に擬態語を乱発すると、あなたの知性を疑われます。

ドライバーにとって、知性は重要です。
ドライブデートでさりげなくいいカッコしたいときや、道案内されるとき。
でも、もっと重要なのは、事故に遭遇して現場の説明を求められたときです。

例えば警察から事情聴取をうけたとき、 「ガーって来てドーンとぶつかりました」では、何の説明にもならないでしょう?

パニック時ほど、素の自分になります。
そんな時に知性があるかないかで、その後が大きく違います。

つまり、事後処理がスムーズに行くか、 この人はバカなんだなと思われるだけかということです。

もちろん「ガーッ」だけではありません。
犬の擬音語が世界中で異なるように、擬態語も人によって受け取り方はさまざまなのです。
擬態語で表現しようとすると、どこかで表現したいこととのズレが生じます。

これは当サイトもそうで、擬態語を削る推敲は本当に欠かせません。
経験上、勢いだけの言葉は、人の心には届かないものです。

走るだけではありません。
これからのドライバーは、擬態語だけに頼らない話術を身につけたほうがいいでしょう。

主観で感じよう。客観で声に出そう。

追記(2006.11.26記)

さぁ、次のコラムもガーッていきますよw

追記(2011.11.02記)

文体を変更しました。

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